Vol.447.広く長い手を作ろう!機能的把持を構築するための手内在筋の重要性 – 脳卒中/神経系 自費リハビリ施設 東京 | STROKE LAB
  1. HOME
  2. ブログ
  3. 上肢
  4. Vol.447.広く長い手を作ろう!機能的把持を構築するための手内在筋の重要性
上肢

Vol.447.広く長い手を作ろう!機能的把持を構築するための手内在筋の重要性

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)

 

 

STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!上記写真をClick!! PDFでもご覧になれます。→PDF

 

カテゴリー

 

上肢

 

タイトル

●広く長い手を作ろう!脳卒中患者の機能的把持を構築するための手内在筋の重要性

 

●原著はIntrinsic hand muscle function I: Creating a functional graspこちら

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

●脳卒中患者の手の治療をする際に、骨間筋など手内在筋の機能低下を良く観察する。手内在筋についてより学ぼうと思い本論文に至る。

 

内 容

 

背景

 

手内在筋の機能が欠如している場合、手指の巻き上げる動きが引き起こされやすくなり、物を押しのけてしまう傾向がある。患者が様々なサイズの物を把持できるようにするには、指先から手のひらまでの距離がより広く・長くなる機能的把持が必要です。

 

●研究目的は、機能的把持おける手内在筋の役割を定量化すること。

 

 

方法

 

●手指屈曲をシミュレートするために、内在筋にさまざまなレベル(0、125、250、375または500g)で負荷をかけながら深指屈筋FDPをモーターで作動させた。

 

 

 

結果

 

●内在筋の寄与(0g負荷)がない場合、FDPの活性化により3つの関節すべてが屈曲し、近位指節間関節で屈曲が始まり、遠位指節間関節、次に中手指節関節が続きました。

 

●内在筋負荷が増加すると、中手指節関節で指の屈曲が始まり、その後に近位指節間および遠指節間関節が続きました。この変更された関節屈曲順序により、指屈曲中の指先から手のひらの最大距離が大きくなりました。 2つの極端な条件(0g対500gの内因性筋肉負荷)の差は19mmでした。

 

 

 

 

 

 

私見・明日への臨床アイデア

●掌側骨間筋が硬く、手指が内転位での手指屈曲になっている方は多い。骨間筋へ介入する際に、骨間筋は比較的奥にあるため、しっかり奥へと入り込む必要がある。虫様筋は深指屈筋腱に付着するため、深指屈筋の過活動の影響を受けやすい。機能解剖学的な背景を理解し、臨床で丁寧に広く長く使える手を構築していきたい。

 

 

脳卒中の動作分析 一覧はこちら

 

論文サマリー 一覧はこちら

 

脳卒中自主トレ100本以上 一覧はこちら

 

 

 

 

塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします

CATEGORY

 

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

CATEGORY

関連記事

Social Media フォロー↓↓↓
誠心誠意の機能回復サポート
脳卒中・パーキンソン病専門の個別リハビリ施設
病院リハ継続・更なる機能回復を目指します。
〒113-0033 東京都文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
株式会社STROKE LAB
03-6887-5263
ACCESS