Vol.484.10m歩行テストの助走は何m?10m歩行テストの様々なプロトコルの比較検証
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カテゴリー
タイトル
●10m歩行テストの助走は何m?10m歩行テストの様々なプロトコルの比較検証
●原著はInfluence of Timing Protocols and Distance Covered on the Outcomes of the 10-meter Walk Testこちら
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
●頻繁に臨床で評価されるテストであるが、勉強をしてみると行い方が自己流であったと気付くことがある。基本的な評価方法を見直すべく学習の一助として本論文に至る。
内 容
背景
●10m歩行テストにおいてスタートのタイミングと助走距離の影響を調査しました。
●10メートル歩行テスト(10MWT)は歩行速度、健康状態および機能的能力を反映するために一般的に使用されます。ただし、そのテストは現在、標準値とデータ解釈および研究間の比較に影響を与える可能性のあるさまざまなプロトコルと距離で実施されています。
方法
●この研究では、健康成人(n = 33)、健康高齢者(n = 29)、歩行能力の低下した人(n=16)が参加した。78名の参加者が10MWTの様々なタイミングプロトコルと距離の影響を調査しました。
●参加者は、助走なしおよび助走(4~10メートル)を使用して10mを歩いている間に時間を計られた。
結果
●静的な状態からスタートの群の歩行速度は約0.05-0.11 m / sで助走をつけた群の歩行速度よりも遅かった。助走は4メートルと10メートル間では有意差はなかった。
私見・明日への臨床アイデア
●十分10m歩行テストを行う際に助走は取れているだろうか?論文等と比較する場合、助走有り無しで比較対照出来なくなる。ルーティンで行う検査は原著などしっかり調べ実施することが好ましい。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)