【2023年版】ハンドリング・徒手技術が上手くなるにはどうすればよいですか?理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)
ハンドリング・徒手技術が上手くなるためのコツは何?
療法士としての手技、タッチ、全般的なアプローチを改善するためには、技術的スキルの研鑽、対人コミュニケーションの強化、そして解剖学的知識の深化が必要となります。以下にそのための手順をいくつか示します。
高度なトレーニングと教育: これには再び大学院などへ戻る、追加のコースを受ける、実践的なワークショップに参加するなどが含まれます。より精確で効果的な手法を適用するために、人体の解剖学・生理学・運動学・脳科学をより詳しく理解することに焦点を当ててください。
解剖学や運動学の専門的なコースを探し、登録します。理解を深めるために、具体的な病態や治療法に関連するモジュールやセミナーに参加することを検討してみてください。
実践経験: 実践経験は多ければ多いほど良いです。療法士の世界では、実践こそ本質的技術改善を構築します。さまざまな状態の患者と向き合うことで、あなたの技術と適応力を改善することができます。
病院での研修やボランティアの機会を探します。また、専門的なワークショップやシミュレーションの練習も役立ちます。
フィードバックと反省: 同僚、メンター、患者からフィードバックを求め、改善すべき点を特定します。また、自身の実践についても反省することが重要です。メンターシッププログラムに参加したり、同僚に定期的なフィードバックを求めたりします。また、自分のパフォーマンスを日記に記録し、反省する時間を設けると良いでしょう。
マインドフルネスと感受性: 療法士は自分のタッチについて認識し、患者がそれにどう反応するかを理解することは、貴重な情報を提供します。これには、あなたが適用する力、患者の快適さ、そして全体的な治療への反応が含まれます。マインドフルネスの練習を日々のルーチンに組み込みます。瞑想や深呼吸を試すことで、自分自身の感覚に対する認識を高め、患者へのタッチに対する感度を向上させることができます。
研究の最新情報を把握: 療法士の分野では、新しい手法や方法が絶えず開発されています。定期的に査読付きのジャーナルを読んだり、学会に出席したりすることで、最新の研究やトレンドを追うことができます。
対人スキル: 良好なコミュニケーションは重要です。患者の懸念を理解し、手順を明確に説明し、患者が快適であることを確認してください。共感力とアクティブリスニングのスキルが重要です。コミュニケーションスキルの向上を目指し、ワークショップやセミナーに参加します。また、自分自身の態度や言葉遣いを意識し、患者との相互理解を促進する努力をします。
セルフケア: 療法士の仕事は肉体的に負担がかかることがあります。自分自身の体をケアして、患者に最善のケアを提供できるようにしてください。これには、定期的な運動、バランスのとれた食事、十分な休息が含まれます。ヨガやピラティスなどの体の柔軟性と強さを向上させる運動を日常生活に組み込みます。また、健康的な食事を維持し、充分な休息時間を確保します。
より構造化されたアプローチについては、手法の効果性に対する高度な解剖学教育の影響、または患者の満足度と回復率に対するタッチ感受性の役割など、改善の特定の側面に焦点を当てて論文を作成したり学会・病院内の発表テーマでも良いので考えてみてください。さまざまな環境がタッチをどのように捉え、これが療法士の分野にどのような影響を及ぼすかを研究することも考えてみてください。
論文の標準的な構造、つまり序論、文献レビュー、方法論、結果、議論、結論に従うことを忘れないでください。各セクションは十分に調査され、証拠でしっかりと裏付けられているべきです。プロセス全体を通じて、指導者やアドバイザーからの指導とフィードバックを常に求めるようにしてください。
他にもハンドリングの細かなトレーニング方法を解説しています
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)