栃木県のパーキンソン病リハビリ施設の現状|保険外、動画、オンラインでの可能性は?
はじめに
パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経細胞の変性により運動機能が徐々に低下していく進行性の神経変性疾患です。主な運動症状として、安静時振戦(ふるえ)、筋固縮(筋のこわばり)、無動・寡動(動作の緩慢化)、姿勢反射障害(バランス障害)などが挙げられます。その結果、日常生活では姿勢が崩れたり、歩行に支障が生じたり、細かい手作業が難しくなったりと、多くの困難が伴います。
しかし、パーキンソン病のリハビリテーションは、ただ「筋力をつける」だけではありません。脳と身体の連携を再学習させることで、運動機能を最大限に引き出すことが大切です。そこで、自費リハビリ施設であるSTROKE LAB(ストロークラボ)では、パーキンソン病の方の症状に合わせたオーダーメイド型のプログラムを提供しています。
本記事では、
1.栃木県におけるパーキンソン病のリハビリの現状や特徴、保険内と保険外リハビリについて紹介
2.パーキンソン病の患者様がよく抱える運動症状に関するFAQ(よくある質問)をご紹介し、具体的な対策やリハビリのポイントを解説します。
栃木県におけるパーキンソン病のリハビリの現状と特徴
現状:大学病院とリハ専門施設による分担
栃木県は北関東の一角を占め、宇都宮市を中心にいくつかの医療拠点があります。パーキンソン病の診療においては、獨協医科大学病院や自治医科大学附属病院、国際医療福祉大学病院などが専門的な治療を提供しています。これらの病院では神経内科外来で薬物療法や生活指導が行われ、必要に応じてリハビリ科に繋ぐ体制があります。加えて、県南地域にはリハビリテーション花の舎病院(下都賀郡野木町)があり、平成24年に発足したパーキンソン病治療研究所が併設されています。
さらに、栃木県医師会塩原温泉病院(那須塩原市)は県北総合リハビリテーションセンターとして機能しており、最新のリハ手法を取り入れています。例えば、アメリカで考案された言語療法・運動療法(LSVTなど)をいち早く導入し、パーキンソン病患者の言語障害や運動障害に対応しています
栃木県では行政主導の難病リハビリ教室などは目立ちませんが、その代わりに民間や医師会主体で患者交流会や自主トレ指導が行われており、草の根レベルでの支え合いが特徴的です。
パーキンソン病におけるよくあるお悩み(FAQ)
ここでは、パーキンソン病の患者様から特によく相談される運動症状に関して、FAQ形式でお答えします。
Q. 手が震えて服の着脱が大変です。着替えを楽にする工夫はありますか?
A. 着替えの際は、座って行うことで安定し安全です。ボタンやファスナーが難しい場合は、前開きでマジックテープ留めのシャツやゴムウエストのズボンなど、着脱しやすい服を選びましょう。ボタンエイド(ボタンかけ補助具)や長い靴べらなどの自助具も活用すると便利です。焦らず、一つひとつの動作をゆっくり行うことで負担を減らせます。
関連動画:12年前にパーキンソン病を発症された男性に対し介入させていただきました。 柔軟性の低下や円滑な動きが困難となる場面が増え、更衣動作で時間を要することに悩んでおりました。 そのため、今回は更衣動作の改善に向けて介入し、更衣時間の短縮がみられたため動画で紹介させていただきます。
Q. 歩きづらさへの対処法はありますか?
A. 歩行時は重心が前に行き過ぎないようにし、一歩ずつ足をしっかり持ち上げて踏み出すことを意識しましょう。歩幅が狭くなりがちなら、床にテープで目印をつけたり「1、2」とリズムを取ったりして、大股で歩く練習をしましょう。バランスに不安があるときは杖や歩行器を活用し、安全を確保してください。理学療法士の指導で専門的な歩行訓練を受けることも効果的です。
関連動画:
パーキンソン病の保険内リハビリと保険外リハビリ
限界:高度専門施設へのアクセスと人材不足
栃木県における課題は、高度専門施設へのアクセスと専門人材の不足です。県内にパーキンソン病専用のリハビリセンターは無く、重症例や先進治療が必要な場合には東京や仙台など県外の医療機関に頼る面があります。また、塩原温泉病院のような取り組みはあるものの、リハビリテーション科の機能強化や最新機器の導入がさらに進まなければ、増加する患者ニーズに応え続けるのは難しいでしょう。
人材面では、やはり神経難病リハビリに精通した理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の数が十分とは言えません。都市部に比べ症例に触れる機会が少ないため専門性を深めにくく、結果として患者側が「専門的なリハビリ指導を受けられる場所が少ない」と感じてしまう状況です。地域の努力でこれを補おうとしているものの、症状が進行して複雑なケアが必要になると対応に限界が生じがちです。
保険外リハビリの必要性:選択肢を増やし継続性を確保
栃木県でも少しずつ保険外リハビリの選択肢が増えています。公的サービスだけでは賄えないニーズ、たとえば「もっと頻繁に専門的な運動療法を受けたい」「退院後も集中的に機能回復に取り組みたい」といった希望に、民間施設が応える形です。
また、栃木県では東京や埼玉に近い地域が多いため、都県境を越えてサービスを利用するケースもあります。例えば、埼玉県のPDハウスや都内の自費リハビリセンターに週末だけ通う患者もおり、地域の垣根を超えたリハビリ難民解消の動きも見られます。県内にもそうした需要を受け止める施設ができれば、患者は遠方まで出向かずに済み、負担軽減となるでしょう。
総じて、栃木県における保険外リハビリはまだ発展途上ですが、その重要性は増しています。行政も患者会や医療者と連携し、適切な情報提供や相談支援を行うことで、患者が自分に合ったリハビリプランを組み立てやすい環境づくりを進めています。多様なサービスの活用により、パーキンソン病患者が地域で安心して暮らし続けられる体制を整えることが今後の課題です。
自費リハビリ施設と医療保険リハビリとの違い
医療保険適用のリハビリテーションは、病院やクリニックで受けられますが、時間や頻度に制限があったり、集中的に取り組める期間が限られる場合があります。一方、STROKE LABのような自費リハビリ施設では、時間を十分に確保し、患者様一人ひとりの症状に合わせたプログラムを集中的に行うことが可能です。
なぜSTROKE LABなのか?
「リハビリの成果は誰に行ってもらうかで大きく変わる」――これこそSTROKE LABの揺るぎない信念です。
当施設では理学療法士・作業療法士など、神経疾患のリハビリに精通したスタッフが在籍。オーダーメイドプランで集中的にサポートします。たとえば、脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、多様な症例に合わせて柔軟に対応。保険診療リハビリとの併用も可能で、1回ごとのお支払い制だからこそご要望に合わせたペースで利用できます。
- ■ 脳卒中・パーキンソン・脳性麻痺・脊髄損傷など神経疾患全般OK
- ■ 医療保険リハビリとの併用事例多数。初回だけ試す利用も歓迎
- ■ 効果の推移が分かる「変化動画」を通し、スタッフがどのように対応するかを可視化
変化動画のご紹介
実際どんなリハビリを行い、身体がどう変わるか――そのリアルを確かめるためにも、STROKE LABでは利用者様の変化を撮影した動画を豊富に公開しています。
YouTubeでも多数のトレーニング例や体験談を配信。セラピストがどう“伴走”するのか、動きがどのように変化していくのか、一目で伝わる動画が多数揃っています。
“本物の技術” をあなたのそばで
STROKE LABの技術は、姿勢連鎖に基づく運動機能の改善を図ります。一般的なマッサージ、筋トレ、歩行練習とは異なり、適切な感覚刺激、細かな姿勢調整、筋膜への介入をします。
働きかけるポイントは脳と神経系になります。そのため、特殊な道具を活用し、磨き上げられた徒手療法を重ね合わせて、神経系機能を促通します。
STROKE LABの技術は、通常の学校教育・病院教育では獲得できないイギリスでの経験を踏まえた特殊な技術であり、提供できるまでに多くの勉強・練習・臨床経験が必要となります。そのため、スタッフ同士の勉強や顧問の直接臨床指導も含め、週に数時間スタッフ教育へ投資しています。
STROKE LABでは、各担当者の評価やセラピーが一貫するよう、初回や定期的に代表金子・臨床顧問の新保がチェックに入ります。担当者のセラピーの方向性など不安を解消することができます。基本的に担当者は1担当制で、ご希望があれば担当者の変更に応じることは可能です。
有名医療出版社からのベストセラー書籍を複数執筆
STROKE LABの代表や副代表をはじめとするスタッフは、有名医学系出版社(例:医学書院など)から複数の専門書を執筆し、発売初日にAmazonリハビリテーション部門1位を獲得した実績を持ちます。
専門家向けの評価・治療技術だけでなく、当事者やご家族向けの自主トレや生活支援アイデアも多数掲載し、“ベストセラーの信頼”を直接、利用者様のリハビリに還元しています。
エビデンス重視のリハビリテーション
たとえば、脳卒中後でも半年を過ぎてから回復する症例があること、パーキンソン病でも継続的トレーニングで歩行機能を維持できること――これらは研究で裏付けられています。STROKE LABでは、最新医学エビデンスに基づきつつ、利用者様一人ひとりの状態や生活背景に合わせた最適なプログラムを構築。単なるマニュアル的リハビリではなく、「あなたがいま必要としている」アプローチを常にアップデートしていきます。
病院・施設・企業から絶えない研修・コンサル依頼
STROKE LABは医療機関や企業への研修・コンサル・外部講師など、多岐にわたる事業を全国規模で行っています。半年間の長期セミナーを受講し修了した医療資格者は1000名以上にのぼり、専門家からの評価も高水準。
さらに、YouTubeチャンネル(当事者向け・専門家向けの2種類)では合計約10万人もの登録者を抱え、業界No.1の情報発信力を誇っています。
こうした“専門性と信頼の実績”を活かし、利用者様のリハビリに惜しみなく注力できることがSTROKE LAB最大の強みです。
STROKE LABのオンラインリハビリ
オンライン・オフライン両面からのサポート
ストロークラボでは、オンラインリハビリを開設しています。脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患にお悩みの方に、現状能力の評価、自主トレやご家族でできるトレーニング方法をお伝えします。 活用には以下のアプリが必要です。スマートフォンやタブレットなどでご対応できます。
失語症や構音障害の方、歩行や上肢機能障害の方、遠方で来院できない方などにおすすめです。
以下の方におすすめ
指導の流れ
使用アプリ(Zoom,LINE,Facetime)
営業日時9:00~18:00 *祝日営業してます。木・日は要相談になります
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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日程 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | △ |
基本料金
基本料金(税込) | |
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30分 | ¥9,900 |
※オンラインリハビリの無料相談は受け付けておりません。
科学的な論文で、運動学習を効率的に進めるためには、週2回以上の頻度で3ヶ月継続して続けることが推奨されています。
週2回が大変な場合は週1回以上を継続し、効果が出てくるにつれ頻度を減らしていくことでオンラインリハビリの効果を最大限に高められます。
お申込みからの流れ
・フォームをご入力
項目を入力し送信してください
入力により、希望日時や事前情報を把握することが可能なので、初回から効率よくリハビリを進めることが可能になります。
・お電話での問い合わせ
電話相談をすることで、オンラインリハビリの適正があるのかどうか?判断することができます
・支払い
予約日の2日前までにメールで指定した口座にご入金下さい。振り込み手数料はご負担いただきます。
入金が確認でき次第、メールにてご連絡致します。
・オンラインリハビリ指導開始
ご予約日時に5分前までにアプリの起動とウェブカメラを確認し、お待ち下さい。セラピストよりコールが入ります。
パーキンソン病と診断されたら、まずはSTROKE LABへ
当施設は脳神経疾患・パーキンソン病に対するスペシャリストが皆様のお悩みを解決します。詳しくはHPメニューをご参照ください。
STROKE LAB代表の金子唯史が執筆する 2024年秋ごろ医学書院より発売の「脳の機能解剖とリハビリテーション」から
以下の内容を元に具体的トレーニングを呈示します。
STROKE LABではお悩みに対してリハビリのサポートをさせていただきます。詳しくはHPメニューをご参照ください

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)