vol.343:きついスカートと下肢筋活動 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
歩行中の内側広筋斜走線維、外側広筋、大腿筋膜張筋に対するきついスカートの効果
Effects of Wearing a Tight Skirt on the VMO, VL, and TFL Muscles during Walking
?JStage Won-gyu Yoo Volume 25 (2013) Issue 1 Pages 1-2
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
下衣によって歩行中の下肢筋に対してどういった影響があるか興味があったため
内 容
背景・目的
・本研究の目的はきついスカートを履いた際に、歩行中の下肢筋にどういった影響が及ぶか調べることである。
方法
・12名の健常成人
・筋電計にて内側広筋斜走線維(VMO)、外側広筋(VL)、大腿筋膜張筋(TFL)に対して電極を貼付した。
・ポリエステル製、弾性のないスカートを履いてもらった
・以下、3サイズ
・①腹囲と同サイズ、②腹囲の110~120%のサイズ、③腹囲の90~95%のサイズ
・上記3条件でトレッドミル歩行を計測した。
結果
・きついスカートでのVL、TFLでは通常サイズに比べて高い活動を示した(通常スカートVL20.6 ± 9.7%、通常スカートTFL19.2 ± 13.0%、きついスカートVL27.0 ± 11.4%、きついスカートTFL26.9 ± 16.5%)。
・内側広筋の活動はきついスカートで減少した(きついスカートVMO19.2 ± 8.9%、通常スカート22.7 ± 10.4%)。
私見・明日への臨床アイデア
・きついスカートでは大腿外側にある筋が活動しやすいことがわかった。逆に内側は内側広筋の活動が減少していた。若い女性を被験者にしており、着ている服から筋活動を考察するのも面白いかもしれない。
職種 理学療法士
塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)