vol.351:歩行速度と前腕の重さによる筋活動の違い 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
広背筋、中殿筋、大殿筋の筋活動に対する異なる歩行速度と前腕の重さの影響
The Effects of Different Gait Speeds and Lower Arm Weight on the Activities of the Latissimus Dorsi, Gluteus Medius, and Gluteus Maximus Muscles
?PubMed Tae-young Kim J Phys Ther Sci. 2013 Nov; 25(11): 1483–1484.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・前腕の重さと筋活動を調べた論文で興味深かったため
内 容
背景・目的
・本研究の目的は異なる歩行スピードと前腕の重さが広背筋・中殿筋・大殿筋の筋活動にどう影響を与えるかを検討することである。
方法
・被験者は3.5km/hと5.5km/hのスピードでトレッドミルを30秒間歩行した。
・広背筋、中殿筋、大殿筋の筋電位を計測した。
・前腕に重りを負荷した条件としない条件の2条件を比較した。
結果
表:実験結果 Tae-young Kim (2013)より引用
・速度の違い、錘の有無により広背筋と大殿筋の筋電位に有意差があった。中殿筋には有意差はなかった。
私見・明日への臨床アイデア
・歩行速度の上昇には広背筋や大殿筋などの矢状面上の運動を制御する筋に活動が増えると思われる。上記二筋を鍛えると歩行速度上昇につながる可能性がある。
職種 理学療法士
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)