vol.309:コアマッスルリリーステクニックと腰椎変形・腰痛  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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vol.309:コアマッスルリリーステクニックと腰椎変形・腰痛  脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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カテゴリー

バイオメカニクス

 

タイトル

腰椎変形と腰痛に対するコアマッスルリリーステクニックの効果

The effects of core muscle release technique on lumbar spine deformation and low back pain. ?PubMed Lee M J Phys Ther Sci. 2015 May;27(5):1519-22. doi: 10.1589/jpts.27.1519.

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・コアマッスルリリーステクニックはどんなアプローチか知りたいと思い、読もうと思った。

 

内 容

背景・目的

・腰痛は胸腰椎もしくは腰仙骨部に生じ、体幹の筋力低下などが一因となる。

・コアに対するアプローチとして、スタビリティトレーニングやストレッチ、超音波などを用いた視覚フィードバックなど様々あるが、椎体に対するマニュピュレーションやモビライゼーションも広く使われている技術である。

・本研究は体幹筋に対して徒手的に介入を加えた結果、脊椎変形や痛みに変化が生じるか検討する。

 

方法

90名の腰椎変形を伴う腰痛患者を3群に分けた

・グループ1:コアマッスルリリーステクニック(CRT

・グループ2:ウィリアムズ・マッケンジー体操

・グループ3:物理療法

・腰椎アライメントはX線にて計測した。

CRTは背臥位、膝45°屈曲、股関節は最大外転位とする。横隔膜、腹直筋、腹横筋、腹斜筋、腰方形筋、脊柱起立筋(多裂筋含む)、腸腰筋、骨盤底筋の順にアプローチし、徒手的操作として基本的に筋に圧迫を35分加えた。

・グループ2は脊柱屈曲運動と伸展運動を3つずつ行った。

・グループ3はホットパック後、干渉波を腹直筋、腹斜筋、腹横筋、脊柱起立筋、腰方形筋、多裂筋に行った。

 

結果

表:実験結果 Lee M J (2015)より引用

 

3群ともに腰椎アライメントと腰痛に介入前後の有意差が見られた。

CRTは他の2群よりも改善具合が大きかった。グループ2(ウィリアムス、マッケンジー体操)は物理療法より改善具合が大きかった。

 

私見・明日への臨床アイデア

・コアマッスルリリーステクニックは体幹の筋を持続圧迫することであった。このテクニックで脊柱アライメントと腰痛の改善が得られた。結果は介入直後のものであり、短期的な改善のみを示したことになる。長期的な効果はどうか、追加研究を見てみたい。

 

職種 理学療法士

 
 
 

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