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【有料級】ブルンストロームステージ4 ミラーセラピーの効果あり!?脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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カテゴリー

脳科学

 

タイトル

Brunnstrom stage Ⅳの患者を対象としたミラーセラピーの効果

The effect of mirror therapy on upper-extremity function and activities of daily living in stroke patients?PubMed Jin-Young Park et al.(2015)

 

 

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

 

・運動錯覚の治療を行うことがあり、それに近似した研究ではどのような評価、課題や対象を選定しているか興味があり、本論文に至る。

 

内 容

背景

 

・脳卒中者の少なくとも85%が片麻痺を経験し、少なくとも69%の患者の上肢機能障害を生じる。肢機能障害は日常生活の自立した活動を行う能力に重大な影響を及ぼす。

 

・以前の研究では、両側運動訓練は、慢性脳卒中者における運動皮質の活動および運動機能の回復に有効であることが示されている。

 

・ミラーセラピーは、麻痺側四肢の機能的な動きを改善することを目的とした介入である。視覚情報を使用し、患者が非麻痺側の手足の動きに集中するよう促します。視覚による運動錯覚は、患者が2つの手が同時かつ対称的に動いているかのように感じさせます。

 

・ミラーセラピーは、手足切断患者の幻肢痛の治療において導入され、結果として疼痛の減少が報告されている。2人の慢性脳卒中者に対して4週間ミラーセラピーを施行したところ、上肢機能が向上し、運動の正確さと速度が向上した。亜急性期の脳卒中者に4週間適用されたミラーセラピーは、上肢運動回復およびFIMにおける運動機能項目を改善した。

 

・様々な回復段階のそれぞれに対するミラーセラピーの効果は、まだ分析されていない。さらに、上肢機能プログラムや日常生活に及ぼすミラーセラピーの効果に関する研究は乏しい。以前の研究では被験者はBrunnstrom stageI〜IIIの患者であったため、本研究ではBrunnstrom stageIVレベルの脳卒中後6ヶ月以上の慢性卒中者にミラーセラピーを適用した。本研究は、これらの患者における上肢機能および日常生活活動に及ぼす治療の影響を調べた。

 

目的

 

・研究目的は、慢性脳卒中者の上肢機能および日常生活活動に対するミラーセラピーの効果を調べることであった。

 

方法

 

・ 15人の被験者はそれぞれ、ミラーセラピー群および擬似的な治療群に割り当てられた。

 

・Fugl-Meyer(FMA)およびBox and Block Test(BBT)を行い、麻痺側上肢・手指機能を比較した。

 

 

【完全版】ヒューゲルメイヤー評価/上肢編/FMA/fugl meyer assessment/脳卒中↓↓↓

 

・FIMは、日常生活の活動を行う能力を比較するために行われた。

 

結果

 

 

・麻痺側上肢・手指機能は、ミラーセラピー群と擬似的治療群で有意に異なっていた。ミラーセラピー群の介入は、日常生活活動を行う能力を改善するための擬似的治療群よりも効果的であった。

 

・ミラーセラピー群は、対照群と比較して有意に大きな差異を示し、麻痺上肢機能の改善を示した。ミラーセラピーが適用されたときにFMAの上肢の項目が改善されることを示した。

 

・ミラーセラピーは、慢性脳卒中者の麻痺上肢機能および日常生活活動の改善に有効であると結論付ける。

 

私見・明日への臨床アイデア

 

・ミラーセラピーは、運動錯覚を誘発させるために、集中できる環境と麻痺側の手と思える環境作りが大切であると考える。出来る限りノイズを排除していく必要がある。運動課題は、患者各々で変更していく必要があり、効果判定も選定する必要がある。

 

 

氏名 shuichi kakusho

職種 理学療法士

 

 

 

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