<第10回:脳科学講座Blog>~英語論文の探し方・読み方~編
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なぜ英語論文を読むのか?
「なぜ英語論文を読まないといけないの?」,「日本語の論文じゃダメなの?」
とお思いの方も多いかと思います.
筆者も最初はそう思っていましたが,英語論文を読むことには多くのメリットがあります!
かい摘んで,以下に英語論文を読むことの必要性について述べていきます.
最先端の知識を得るため
本にされない知識を得るため
研究と臨床つなぐため
以上の3つが,主に英語論文を読むことのメリットと言えます.
「別にエビデンスを上手くまとめてくれている書籍・文献を読めばいいんじゃない」と思いますよね.
ですが,最新の知見が書籍にまとめられて発行されるまでには少なくとも,数年以上かかってしまいます・・・
当然ですが,その数年の内に最新の知見は最新でなくなり,新たに最新知見の論文がでてきます.
患者さんの回復は待ってくれませんから,最新の知見を患者還元するためには,やはり英語論文を読むことに必然性があるように思われます.
英語論文を読むためのコツとは?
英語論文を読むことへの必要性についてはお話させて頂きましたが,それでもやはり億劫になるのが普通だと思います.
英語論文読解にあたって,挫折しないためには,「頑張ったけどよく分からなかった・・・」という挫折≒学習に対する無力感を未然に防ぐことが大切です!
そのためには,臨床で活かせそうな,自分の読みやすい論文から読み始めることが重要になってきます.
読みやすい論文とはどういうものなのか?以下にあげます.
日本人が書いた論文
内容が想像できる論文
自分が興味のあるテーマの論文
そして,英語論文を読む上でのコツは,論文のポイントをおさえることにあります.
論文のポイントとは,①Abstractを読む,②Resultsの図表と説明文を読む,③Conclusionを読むことが大切です.
手伝ってくれるツールとしては,①Google翻訳,②Weblio辞書,③PCにある単語辞書機能 etc.などがあります.
ぜひ,活用してみてください!!
最後は,みんなで英語論文の検索と簡単な要約まで,協力しながら悪戦苦闘して実施して頂きました!
1人でにらめっこよりは,みなさん英語論文に楽しみながら向き合われていました.
(編集:齋藤 潤孝)
お知らせ information
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)