vol.391:肥満だと歩行開始にどのうような影響を及ぼすのか? 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
歩行
タイトル
肥満とGiat Initiation
Center of pressure displacements during gait initiation in individuals with obesityPubMed Cau N et al.(2014)
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・APAsの振る舞いについて学習しており、様々な条件でどう変化をするのかに興味を持ち、本論文に至る。
内 容
目的
・研究目的は、GI歩行開始時の順序全体にわたる空間的 – 時間的パターンを定量的に特徴づけることで歩行開始(GI)に及ぼす肥満の影響を調べることであった。
結果
・研究では、肥満群と対照群との間にCOPパターンの相違が存在しないことを質的に観察した。
・同じ先行姿勢調整戦略を取ったが、肥満者の平均CoP軌道は、正常体重のCON群と比較して広かった。
・より長いAPAの長さおよび持続時間をもたらし、これはCON群と比較しAPA2aの間に統計的に有意である。 さらに、APA1およびLOCの期間が長くなることが判明した。
・大きな差がAPA1およびAPA2aに存在することは注目に値する。LOCに関しては、CON群よりも肥満者の方が長いことがわかった。
・リバビリの観点から興味深いものであり、肥満者は前後方向および特に横方向のバランスを特に改善することを目的とした運動プログラムを開発した方が良いエビデンスを提供するからである。
私見・明日への臨床アイデア
・肥満者では、その重量のコントロールからか、より広いCoPの振る舞いをGIにて示した。肥満者では、より細かなバランスexまたはその重量を減少させるようにトレーニングに取り組む必要が示唆される。重量は姿勢制御に影響を与える因子であることが分かった。
氏名 shuichi kakusho
職種 理学療法士
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)