vol.186:機能的電気刺激の拮抗筋への影響   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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vol.186:機能的電気刺激の拮抗筋への影響   脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー

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カテゴリー

神経系

 

タイトル

FESの拮抗筋への影響 The effects of functional electrical stimulation on muscle tone and stiffness of stroke patients?PMCへ Sang-Hyun Moon et al.(2017)

 

 

本論文を読むに至った思考・経緯

 

•今後FESを使用する可能性があり、事前学習として本論文に至る。

 

論文内容

背景

 

•中枢神経系障害では異常筋緊張が起こり、脳卒中者の3分の2に影響を及ぼします。

 

•高緊張状態は、患者の機能回復を制限する不随意の筋収縮をもたらし、四肢の正常な動きを妨げ、関節の動きの範囲を制限し、生活機能を低下させます。

 

•YanとHui-Chanは機能的電気刺激(FES)が足関節の底屈筋において筋緊張を正常化することができると報告している。 FESは、一般的な脳卒中後リハビリテーション介入法である。

 

•swing中のfoot dropを矯正するため、足関節背屈筋にFESを使用します。 FESは、前脛骨筋に適用され、歩行周期中の調整能力を高め、足関節の運動範囲および歩行速度を増加させ、歩行の質を改善します。

 

•Choはトレッドミル訓練において、FESが中殿筋および前脛骨筋に適用されている間に下肢筋力を高め、バランスおよび歩行を改善すると報告した。

 

•先行研究では、筋力と歩行能力を評価した。しかし、筋緊張と剛性を評価した研究はほとんどありません。

 

研究目的

 

•本研究では、前脛骨筋に適用したFESが腓腹筋(内側および外側部分)の筋緊張および剛性を減少させる可能性があると仮説をたてた。

 

•研究目的は、機能的な電気刺激が脳卒中患者の筋緊張および剛性に与える影響を調査することであった。

 

研究方法

 

•脳卒中者10人が参加した。

 

•介入は前脛骨筋上の機能的電気刺激であった。

 

•機能的な電気刺激の持続時間は、30分間、1週間に5回、6週間であった。

 

•Myotonは、麻痺側の腓腹筋(内側と外側の部分)の筋緊張と剛性を測定するために使用されました。

 

研究結果

 

bo

•内側腓腹筋の筋緊張は、15.44Hzから14.24Hz(1.20Hzの減少)と有意な変化を示した。

 

•外側腓腹筋の筋緊張は、14.29Hzから13.43Hz(0.86Hzの減少)と有意な変化を示した。

 

•内側腓腹筋の剛性は、268.50N / mから252.30N / mへ(16.30N / mの減少)と有意な変化を示した。

 

•外側腓腹筋の剛性は、271.90N / mから257.60N / m(14.3N / mの減少)と有意な変化を示した。

 

•その変化は、筋肉の緊張よりも剛性スコアが大きかった。

 

•結果は、足関節背屈筋のFESが、脳卒中患者の筋緊張および剛性に正の効果を有することを示唆している。

 

興味深い内容

•Does electrical stimulation reduce spasticity after stroke? A randomized controlled study.(2008 AH Bakhtiary et al.)ボバース法と電気刺激を組み合わせた治療は、脳卒中者において痙縮を効果的に軽減する可能性があることが示唆されている。

 

私見・明日への臨床アイデア

 

•機器のメリット、デメリットを理解し、適材適所で用いれるようにしていきたい。また、実際使用し患者の反応を観察し、向いている患者・向いていない患者と見極められるようにしていきたいと思います。

 

氏名 覚正 秀一

職種 理学療法士

 

 

 

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