【激動】ストロークラボの2021年総括と2022年の展望 【コロナ禍に負けない最高の自費リハビリサービスへ】
みなさんこんにちは。ストロークラボ代表の金子です。 2021年も終わりを迎えております。
ツイッターで以下にまとめたのですが、もう少し詳しく振り返ってみたいと思います。
2021年は
・スタッフPT3名入職
・48都道府県書籍配布
・脳リハ登録者2万人突破
・オンライン塾開催
・遠方からの集中リハ需要↑
・新保先生との教育体制の確立
・病院からの外部教育コンサル↑
・新書籍 春ごろ出版への準備
・中国翻訳出版決定など
箇条書きはマネージメントが見えないね💦
— 金子唯史 リハビリ施設 経営者 (@thinkable77) December 31, 2021
PTスタッフ3名の入職
左より、郡司、片平、山川の3名が、塾の卒業生とスタッフ丸山の後輩という縁で入職となりました。
それぞれ5年以上の経験者とはいえ、自費リハビリでの価格に見合うサービスなのか?という点で、常に僕や臨床顧問の新保先生のスーパーバイズを積極的に取り入れました。
これにより利用者様のニーズとスタッフ介入のズレをできるだけ減らしつつ、機能回復を最大限に高められるよう、各スタッフが努力していました。
コロナ禍であってもありがたいことに、利用者様の過去最大の増加、継続率高水準を保っており、来年もすでに2名のPT入職が決まっております。
利用者様の信頼を来年もさらに高められるよう、スタッフ教育やマネージメントを最大限高めていく戦略が必要かと思っています。
毎日多くのディスカッションを特に副代表の丸山と実施していますが、良いアイデアから実践に落とし込み、修正を繰り返す日々は続きます。
48都道府県書籍配布
コロナ禍で勉強会がなかなかできない療法士の方々に「脳卒中の動作分析」書籍を全国に届けたい!という思いから、病院への寄贈と写真掲載を条件に全国に応募をかけました。
個人で書籍を欲しい方は沢山いらっしゃったのですが、病院に寄贈して写真掲載まで。となるとハードルがグン!と上がり、
思ったより難航しました。ですが、サポーターの方々の応援もあり、なんとか1ヶ月ほどで達成することができました。
動画↓↓↓
本当にご協力いただけた方々に感謝を申し上げます。
脳リハ登録者2万人突破
YouTube「脳リハドットコム」のチャンネル登録者が2万人を超えました。年末現在23400人となっており、ストロークラボ公式チャンネルが18300人となっております。
脳卒中・神経系リハビリという、エンタメなどに比べるとニッチな領域で、これほどの人数を達成できたことは本当にうれしいです。
他にもツイッター8000人超え、インスタは5000人超え、Tiktokも2000人を超えています。
脳リハドットコムの動画を当事者が実践したり、療法士がリハビリに活用したりと、多くのコメントを頂いております。
YouTubeがない時代は、当事者やご家族が得られる情報が限られており、どうしても受け身になりやすい時代背景がありました。
しかし、現在は動画を通じて自主トレ、脳卒中回復への知識、マネジメントなど多くの事を積極的に学べる時代です。
最近は当事者のYouTuberの方も増えており、専門家すら知らない驚きの在宅アイデアや当事者の想いを発見できる時代です。
ストロークラボは専門家の知識を独占せずに、どんどん発信することで当事者から医療者への相談やディスカッションが増えることを願っておりました。
これは結果的にリハビリテーションの水準を高めるという信念があります。
適当にマッサージや散歩ばかりを実践し、まったく目標共有ができていない療法士のサービスも一部存在しています。
アクティブな当事者に納得してもらえる療法士の専門性が高まれば、双方に良いリハビリテーション文化が確立します。
来年も発信を続けて、微力ですがリハビリテーション業界の発展に尽くしていきます。
オンライン塾開催
今年4月より、オンラインの塾を開催しました。長引くコロナと遠隔コミュニケーションツールの発展に伴い、サービスに踏み込みました。
オンラインのリハビリを実践してから、多くの創意工夫が必要でした。
「オフラインに負けないオンライン教育にするためには?」
をコンセプトに、単純にスライドを読み上げる安易な講習会ではなく、事前の動画編集を中心に
自費リハビリのリアルな臨床場面や、ラボ独自の編集技術を駆使し、半年間にわたる膨大な資料を作りました。
動画↓↓
おかげさまで4月からの脳科学オンライン、基礎ハンドリングオンラインは50名前後の定員に達し、1月からも同程度のお申し込みを頂いております。
まだまだ試行錯誤ですが、チャットによる積極的質問と講師とのライブ感のあるディスカッションはオンラインならではと思っております。
オフラインとは違う魅力と学習効率の良さを実感できました。来年からのアップデートして洗練させていきます。
先日の年末の臨床で、
担当している中学生の子の
障害者手帳の上肢等級が4級→7級に
1年かけて上がりお母さんが喜んでいらっしゃった。
一部サービス利用が減るのかもしれませんが、リハビリの評価バッテリーだけでなく
公的な評価が上がることは本当に客観性もありセラピスト冥利に尽きます。
— 金子唯史 リハビリ施設 経営者 (@thinkable77) December 31, 2021
ストロークラボは単なるバッテリー点数が上がることだけでなく、公的評価も上げ、当事者やご家族の本当の期待につなげられるよう意識していきます。
オンラインでも、本当に療法士が出すべき成果をは何か!?を日々の臨床やトピックを例にして伝えています。単なる教科書の説明は過去のものであり、臨床には直結しません。
「臨床は生もの」だと思います。過去を反省し、現在に真剣に向き合い、未来を変える!そんな教育を実践しています。
遠方からの利用者様増大
今年はコロナの若干の収束に伴い、
下半期から遠方からの宿泊プランの方が増えてきた。来年はもっと増えるだろうから、
分散型と集中型プラクティスのメリデメを整理して、来年は対応できる体制を整えないと💦 pic.twitter.com/BoBLhwP1Gk— 金子唯史 リハビリ施設 経営者 (@thinkable77) December 31, 2021
とつぶやきました。
今年は大阪、京都、富山、名古屋、静岡、山梨、長野、広島、和歌山など多くの県外の方々がご来店されました。
基本的に2日~1週間程度の集中リハを選択される方々が多いです。
集中リハは頻度にもよりますが、固まった代償パターンや不使用学習、メカニカル要因を改善できるチャンスが増えます。
利用者様の状態によっては5日程度午前・午後で集中してセラピーすることで、週1回の方々よりも改善できる要素はあります。
強化学習に頻度と集中は必須なので、ストロークラボでもより論理的に説明できる動画やプランの提示が必要だと思い、トップページの内容も修正しました。
後々分散型と集中型のリハビリのメリットデメリットをYouTubeで作ろうかとも考えています。
来年はもっとご依頼が増えてくるかと思いますので、サポート体制の強化を急ぎます。
新保先生との教育体制の確立
臨床顧問の新保先生のスーパーバイズは平均ですが週に6-10名程度、各利用者様に1時間みっちりと実践しています。
加え、新規利用者は100%代表金子が入り、今後の方向性やセラピー展開がずれないようにしています。
臨床技術の飛躍は本当に時間がかかり一筋縄ではいきませんが、シンプルな方法は能力の高い療法士に目の前の患者様をセラピーしてもらう、そして
ディスカッションすることです。
このシステムを通常の病院で実施することはかなり難しく、ストロークラボならではと自負しております。
動画↓↓
年末に新保先生と深くディスカッションし、教育への数々のご指導と来年の課題を頂きました。
更にスーパーバイズとケーススタディをを増やしていく方向ですし、臨床顧問に依存しない教育システムの確立と各セラピストの自立が早急の課題といえます。
当たり前ですが、教育には強烈なコストがかかります(経営者目線💦)
ストロークラボでは売り上げを、
設備投資、教育投資、スタッフの給与アップに回し、ヒト・モノ・ハコが好循環に高まるおカネの使い方を意識しています。
一生勉強で悩まされる課題ですが、臨床家であり経営者である自分の責務を全うしていきたいと思います。
マニュアルテーブルが2台届き、先月届いた分を合わせて計4台に‼️‼️
ストロークラボは臨床環境に投資を惜しみません👍 pic.twitter.com/oigua6Ozwr
— 金子唯史 リハビリ施設 経営者 (@thinkable77) December 21, 2021
設備投資も積極的に実施しており、臨床家の最大限のパフォーマンスを発揮できるよう環境づくりを意識しています。
最近すべてのベッド8台が埋まる時間も増えており、ちょうど最近、5階の60坪フロアが空く可能性も届いています。
正式に空くことが決まれば借りる方向で動きます。
ストロークラボは安易な多店舗展開ではなく、可能な限り1店舗型の少数精鋭と情報共有、チームワークの推進を意識しています。
本日は医師2名から問い合わせがありました。
1名の医師は、患者さんと一緒にご来店。
YouTubeで当施設を知ったようです。
地道ですが医師からも信頼を獲得できてきています。
信頼に近道はなく、結果を出し、誰かの役に立てることを続けるのみですね。 https://t.co/wNGAUUTnHt
— 金子唯史 リハビリ施設 経営者 (@thinkable77) December 24, 2021
医師からの紹介や問い合わせも増えてきています。皆様の信頼に耐えうるスタッフ教育とサービスの充実に向き合います。
病院からの外部教育コンサル↑
コロナが若干落ち着いてきたからか、病院から複数回にわたる教育コンサル依頼が増えております。
まだ調整中ですが、12回にわたる1年間の長期教育コンサルも決定するかもしれません。
ストロークラボでは7年間にわたって毎週複数回オフラインを実践してきましたし、オンラインでの動画編集プレゼンのノウハウも確立してきました。
臨床のプロが教育のプロとは言えませんが、臨床家が教育に積極的にコミットする経験が増えればプロになれると思っています。
丸山、高柳、西坂はかなりの実践経験が増えていますし、新スタッフも塾で自分のコマを持つ機会が増えています。
良い臨床をすればよい!だけではなく、良い後継者や地域の療法士に貢献していけるか?
このコンセプトを洗練させ、受講者の技術や知識のアップだけでなく、キャリアアップ(給与・役職・実績・転職・起業など)の確立を高められる事が
プロの教育の成果だと思っています。
来年も洗練させ、店内から店外の病院や医療従事者の方々に貢献させるノウハウを確立させます。新しいサービスアイデアも大分できてきました💦
新書籍 春~夏ごろ出版への準備
「脳リハドットコムを本にする」
このアイデアは以前からあったのですが、なかなかGo!できませんでした。
しかし、YouTubeや記事がかなり増えたので、発刊への準備が整いました。
現在80ページほどですが、まとまってきています💦
1ページに相当な時間がかかっています。
来年からペースを上げて夏までには出版につなげたいと思います。
療法士書籍は増えてきていますが、当事者にもつながるギリギリのバランス感の書籍はごく一部です。
当事者やご家族の脳卒中に対するリテラシーは相当上がっています。
両者に役立つ書籍とYouTubeにつながる書籍を発刊するタイミングです。
焼き増しやコピペ感ではない、情報の寄せ集めではない、ストロークラボの一貫性のある、オリジナル書籍になると思います。
皆様ご期待ください!!(あー中身みせたい💦)
中国翻訳出版決定
㊗️【緊急報告/脳卒中の動作分析の
中国出版決定🇨🇳🇨🇳】ご献本頂きました【脳卒中後の装具のミカタ/動きのコツを教えます】
動画でまとめました!!
↓↓↓↓https://t.co/t2LasnCBIA pic.twitter.com/YpVda7de74— 金子唯史 リハビリ施設 経営者 (@thinkable77) December 25, 2021
先日「脳卒中の動作分析」が1万部を突破とご報告しましたが、なんと中国での出版も決定しました。
1年目の僕は書籍を自分が出せるとは想像もできず、まさかのインターナショナルになりました。
脳卒中当事者は日本人口の14倍ですから中国だと1500万人以上はいらっしゃるかもしれません。
その方々に関わる療法士の知識水準向上に少しでも書籍が役立てば幸いです。
「脳リハドットコム書籍」もいつか、海外出版が決まれば本当にうれしいです。
まとめ
現在2021年午後18:00です。もうすぐ新年ですね。
来年でストロークラボは8年目を迎えます。
思えば一人起業で、「おはよう‼」すら言えないつらい環境でした。
それが現在スタッフ11名で来年はもっと増えます。
もっと「おはよう!!」を言えるスタッフが増えます😊
当たり前のようで当たり前ではない奇跡の環境だということを体感しています・
皆さんは今の環境を当たり前と思っていませんか?
来年はもっと最高の環境にしたいですね。すべては自分次第です。
2021年はストロークラボに関わられた皆様方、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
来年もご期待を上回るサービスを提供できるよう、スタッフ一丸となって誠心誠意努力します。
それでは良いお年をお迎えください。
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)