特別講演会 in 明生リハビリテーション病院
令和4年8月31日 に丸山が「トイレ動作の再考 -なぜ難しいADLなのか?」というテーマでオンライン講義を開催しました。
「トイレ動作の自立は重要」となんとなく分かっていても、実際に説明するのは難しいと思います。
講義導入では都道府県別病床数やリハビリテーション実績指数などを用いて、できるだけ具体的な数字を提示しながら説明させていただきました。リハビリテーションを提供する側がどのように評価されているのかを理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が知っておくことはとても大切です。
トイレ動作の自立は在宅復帰率に大きな影響を与えることは多く報告されています。トイレ動作で最も難しいとされている動作は「下衣操作」です。下衣操作には様々な姿勢戦略が必要で、脳卒中患者の方は1つの戦略に固定的になってしまうことが問題とされることが多いです。
もちろん、足内在筋や重心と支持基底面の関係もお話しさせていただき、多角的な評価の重要性をお伝えしながら、実際にADL場面での介入方法を動画を用いて提示させていただきました。質疑・応答の時間では、「高次脳機能障害へはどのような工夫があるのか?」「非麻痺側も評価するべきか?」など的確な質問があり、臨床への熱心さが感じられました。STROKE LABが少しでも皆さんの臨床のヒントとなり、多くの患者様が救われること願っております。
アンケート結果も満足度100%!!高評価いただけたことは嬉しい限りですが、またご依頼いただけるように内容をブラッシュアップしていきたいと思います。
最後に明生リハビリテーション病院の外部勉強会ご担当の皆様、スムーズな打ち合わせとご準備ありがとうございました。
STROKE LABでは病院、施設の療法士教育の一環として、
テーマや開催頻度などは柔軟に対応致しますので、
臨床へ活かせる内容となるよう、
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)