【2025年版】山梨県における自費リハビリの現状|甲府市や甲斐市はじめ市町村ごとの特徴、相場、今後の展開など
山梨県は「果樹王国」「ワイン王国」としても知られ、富士山や南アルプス連峰、八ヶ岳など雄大な山々に囲まれた豊かな自然環境を誇ります。さらに数多くの温泉地や歴史的名所が点在し、観光地としても国内外から多くの人々が訪れます。そんな山梨県では、近年、公的保険制度の制限を超えてより長期的かつ個別性の高いリハビリを求める動きが高まり、それに呼応するように自費リハビリサービスが注目されるようになりました。
1. 山梨県の地域特性と自費リハビリの広がり
豊かな自然と温泉資源
山梨県といえば、南北に連なる山々に囲まれた風光明媚な土地柄です。富士山はもちろん、甲府盆地を中心に北に八ヶ岳、西には南アルプスの連峰がそびえたち、各地に名湯が点在します。石和温泉、下部温泉、増富温泉などは古くから湯治客を集め、療養や保養を目的として訪れる人も多数。温泉文化と医療が近い距離で共存してきた背景もあり、リハビリの分野でも温泉や自然環境を活かした取り組みが注目されています。
リハビリへの需要と保険制度
全国的に見ても、リハビリを受ける患者は発症・受傷からの日数や期間などで制限を受けることが少なくありません。特に脳卒中後遺症やパーキンソン病などの神経難病では、公的保険内リハビリだけでは十分な期間とアプローチを確保しづらいといった声もあります。そこで近年、保険外サービスとしての「自費リハビリ」が全国的に増加傾向にあり、山梨県でも徐々にその存在感を高めています。
甲府市を中心に病院や医療関連施設が集約される一方、郡内(東部)、峡北(北部)や峡南(身延方面)などに住む方は、地形・交通状況の関係もあって通院が難しいケースも。そうした地域では、訪問型の自費リハビリが特に求められています。
2. 市区町村ごとの傾向
山梨県内における自費リハビリの普及度や活用方法は、市区町村の人口、地理条件、医療機関の分布によって大きく異なります。特に甲府市や甲斐市、中央市、昭和町などの「甲府盆地エリア」では、比較的人口が集中しているため、自費リハビリを専門とする施設や訪問リハビリ事業所が複数存在しています。いっぽうで富士吉田市、都留市、大月市など東部地域、韮崎市や北杜市といった北部地域、または南部の身延町や富士川町など山間部では、通所型の専門施設が極端に少なく、訪問型リハビリを展開する事業所が中心的役割を果たしています。
以下に、県内主要エリアの自費リハビリの提供形態や特徴を簡単にまとめた表を示します。
エリア | 特徴 | リハビリ形態の主流 |
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甲府市・甲斐市・中央市・昭和町 (甲府盆地) |
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富士吉田市・都留市・大月市 (郡内東部) |
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韮崎市・北杜市 (峡北) |
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笛吹市・山梨市・甲州市 (東・北東部) |
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南アルプス市・市川三郷町・身延町など (峡南) |
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甲府盆地エリアの特徴
甲府市周辺には山梨県初の本格的な自費リハビリ専門施設「若彦神経リハビリセンター」(甲府市)があり、2020年頃から脳卒中やパーキンソン病に対応した高度なリハビリを提供しています。甲府盆地エリアは医療機関自体が集中しており、公的保険下のリハビリと自費リハビリが併用されるケースが多く、通院のしやすさが特徴です。
郡内地方・山間部の特徴
富士吉田市や都留市、大月市などの東部地域、韮崎・北杜などの北西部、さらに身延・早川方面の南部では、リハビリ施設の選択肢が限られるため、訪問型を中心としたサービスが展開されています。たとえば、PLUS Reha.など、県内外から派遣される訪問リハビリ事業者が、地元のニーズに応じた自宅やコミュニティセンターでのサービス提供に努めています。
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3. 料金相場と費用の目安
自費リハビリは保険外サービスであるため、公的保険診療のような定額・定率負担ではなく、施設や事業者によって料金が異なります。山梨県内では、通所型、訪問型、そしてオンライン型で料金に差があり、それぞれの特徴に応じた価格設定がされています。
リハビリ形式 | 料金の目安 (1時間あたり) | 主な特徴 |
---|---|---|
通所型 | 約8,000~12,000円 |
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訪問型 | 約10,000~15,000円(※移動費込みの場合) |
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オンライン型 | 約5,000~10,000円(30~60分程度) |
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例として、甲府市の若彦神経リハビリセンターでは60分あたり1万円前後、120分で2万円超の料金設定があり、週2回×2か月(全16回)で約17万円前後のパッケージ価格が提示されています。一方、訪問型ではPLUS Reha.の例で1時間6,000円~といった設定もありますが、交通費が別途かかる場合もあり、週1回で月3~6万円、週2回で月7~12万円程度の負担となります。
4. 対象となる主な疾患
山梨県内の自費リハビリは、全国的な傾向と同様に脳卒中後遺症(脳梗塞・脳出血など)やパーキンソン病などの神経難病に特に力を入れています。公的リハビリ期間が限られる中で、これらの疾患に対して「もっと継続してリハビリを行いたい」というニーズに応える形でサービスが展開されています。
疾患カテゴリー | 具体例 |
---|---|
脳血管障害 | 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血後の麻痺や感覚障害など |
神経難病 | パーキンソン病、ALSなど |
整形外科系疾患 | 関節リウマチ、変形性膝関節症、腰痛、肩の腱板断裂、骨折後の後遺症 |
高次脳機能障害 | 失語症、注意障害、記憶障害など |
言語・嚥下障害 | 構音障害、摂食嚥下障害など |
スポーツ障害 | 捻挫、靱帯損傷、疲労骨折、オーバーユース症候群など |
5. 山梨県特有の自費リハビリの特色
山梨県ならではの取り組みとして、豊富な温泉資源や農業・果樹栽培など地域資源を活かしたリハビリが注目されています。例えば、韮崎市の老舗旅館「清水屋旅館」を活用した宿泊リハビリは、観光と療養を融合した「観光+療養」スタイルとして好評です。温泉で身体を温めながら運動機能の回復を目指すプログラムは、まさに山梨らしい特色です。
また、山梨県はブドウやモモ、サクランボなどの果樹栽培が盛んであり、高齢者でも畑仕事を続けたいというニーズが強いです。そのため、実際の自宅や畑で生活に即した動作訓練を行い、農作業に必要な体力や動作を支援する事例も増えています。
さらに、温泉とリハビリを組み合わせた「温泉リハビリツーリズム」の取り組みも今後期待されており、観光資源としての温泉と医療が融合した新たなサービスが見込まれます。
6. リハビリ提供形式(訪問型・通所型・オンラインなど)
通所型リハビリ
利用者が直接リハビリ施設へ通い、専門スタッフとマンツーマンまたは小グループで実施する通所型は、最新のリハ機器や広いトレーニングスペースが活用できるため、集中したプログラムが可能です。甲府市の若彦神経リハビリセンターでは、促通反復療法(川平法)など高度な手法を取り入れて、脳卒中やパーキンソン病の患者の機能回復を図っています。
訪問型リハビリ
地域や交通の制約がある山間部や郊外では、セラピストが利用者の自宅へ訪問し、実際の生活環境に合わせたリハビリを行う訪問型が中心です。例えば、古民家や農作業小屋などでの階段昇降、歩行訓練、日常動作の指導が行われています。PLUS Reha.のような事業者が、県内外から派遣されるケースもあり、地域密着型のサービスとして高い評価を受けています。
オンライン型リハビリ
新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインを通じたリハビリ指導も試みられています。直接の徒手療法は難しいものの、フォーム確認や自主トレーニングの指導、相談などが実施され、山間部や外出困難な方の補完手段として活用されています。
7. 保険適用が可能な山梨県内の主要病院一覧
公的保険を利用したリハビリを希望する場合、以下の病院・医療施設が主な選択肢となります。各施設は急性期から回復期、維持期まで幅広く対応しており、保険内のリハビリと自費リハビリを組み合わせた利用が進んでいます。
市区町村 | 主な病院・医療施設 |
---|---|
甲府市 | 山梨県立中央病院、甲府市立甲府病院、国立甲府病院、甲府脳神経外科病院、甲府共立病院、城東病院、住吉病院、恵信甲府病院、貢川整形外科病院、湯村温泉病院 など |
中央市 | 山梨大学医学部附属病院 |
昭和町 | 武川病院 |
甲斐市 | 赤坂台病院、竜王リハビリテーション病院(回復期リハ専門)、三枝病院、恵信梨北リハビリテーション病院 |
韮崎市 | 韮崎市立病院、韮崎東ヶ丘病院、恵信韮崎相互病院、山梨県立あけぼの医療福祉センター、山梨県立北病院(精神科中心) |
北杜市 | 北杜市立甲陽病院、北杜市立塩川病院 |
南アルプス市 | 峡西病院、宮川病院、巨摩共立病院、高原病院、白根徳洲会病院 |
山梨市 | 山梨厚生病院、加納岩総合病院、日下部記念病院、牧丘病院 |
甲州市 | 塩山市民病院、甲州市立勝沼病院 |
笛吹市 | 笛吹中央病院、石和温泉病院、甲州リハビリテーション病院(回復期)、一宮温泉病院、石和共立病院、山梨リハビリテーション病院(回復期)、春日居総合リハビリテーション病院、富士温泉病院 |
市川三郷町・富士川町・身延町など | 市川三郷病院、富士川病院、峡南病院、飯富病院、しもべ病院、身延山病院 など |
富士吉田市 | 富士吉田市立病院 |
富士河口湖町 | 山梨赤十字病院(富士河口湖町船津) |
大月市 | 大月市立中央病院 |
都留市 | 都留市立病院、回生堂病院、ツル虎ノ門外科・リハビリテーション病院 |
上野原市 | 上野原市立病院、三生会病院 |
今後の見通し
山梨県では公的病院やリハビリテーション病院が機能分担を進める中で、自費リハビリ施設や事業者が連携を強化しています。マンツーマンの濃厚なプログラムによる高い回復効果が期待され、今後は「保険内リハ+自費リハ」の二本立てがより一層進むことが予想されます。また、オンラインリハビリや温泉リハビリツーリズムなど新たなサービスが普及すれば、地域丸ごとリハビリコミュニティの形成が実現し、県内外から多くの患者が訪れる未来が見込まれます。
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1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)