【大阪府】パーキンソン病のリハビリ施設の現状|保険外リハビリ、オンラインによる回復の可能性
はじめに
パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経細胞の変性により運動機能が徐々に低下していく進行性の神経変性疾患です。主な運動症状として、安静時振戦(ふるえ)、筋固縮(筋のこわばり)、無動・寡動(動作の緩慢化)、姿勢反射障害(バランス障害)などが挙げられます。その結果、日常生活では姿勢が崩れたり、歩行に支障が生じたり、細かい手作業が難しくなったりと、多くの困難が伴います。
しかし、パーキンソン病のリハビリテーションは、ただ「筋力をつける」だけではありません。脳と身体の連携を再学習させることで、運動機能を最大限に引き出すことが大切です。そこで、自費リハビリ施設であるSTROKE LAB(ストロークラボ)では、パーキンソン病の方の症状に合わせたオーダーメイド型のプログラムを提供しています。
本記事では、
1.大阪府におけるパーキンソン病のリハビリの現状や特徴、保険内と保険外リハビリについて紹介
2.パーキンソン病の患者様がよく抱える運動症状に関するFAQ(よくある質問)をご紹介し、具体的な対策やリハビリのポイントを解説します。
大阪府におけるパーキンソン病のリハビリの現状と特徴
項目 | 数値・概算 | 備考 |
---|---|---|
大阪府の人口(参考) | 約880万人 | 令和元年前後の推定人口。 |
パーキンソン病の推定有病率 | 人口1,000人あたり1~2人程度 | 日本国内の有病率の推計をもとにした概算値。 症状の程度や定義によって変動あり。 |
大阪府内のパーキンソン病推定患者数 | 約9,000~18,000人程度 | 上記有病率を大阪府人口に当てはめた概算。 文献によっては2万人以上と推計される場合もある。 |
パーキンソン病専門外来をもつ主な病院数 | 約10~15施設程度 | 大学病院や総合病院の神経内科・脳神経内科で専門外来を設置している例。 実際にはより多くの病院やクリニックが対応。 |
難病指定医療機関数 | 大阪府内に数百程度(全難病対応) |
「指定難病」に対応する医療機関として指定されている病院数の目安。 |
情報は公的機関や医療統計に基づく最新の公式データが一般公開されているわけではなく、推計値や参考情報をまとめたものです。正確な数値を得る場合には厚生労働省や大阪府の公式発表、あるいは難病情報センターなどの公的機関の情報を参照してください。
大阪府にはパーキンソン病リハビリテーションを提供する医療機関が数多く存在し、病院、クリニックから訪問リハビリまで幅広い体制が整っています。代表的な専門医療機関としては、国立病院機構大阪刀根山医療センターが挙げられます。同センターでは「教育リハビリ入院」と称する1か月程度の短期集中リハビリ入院プログラムを実施し、理学療法士による歩行練習やバランス訓練に加え、LSVT BIG法(大きな動作を引き出す訓練法)の導入など先進的なリハビリにも取り組んでいます。また作業療法士と言語聴覚士もチームに加わり、日常生活動作や発声・嚥下機能まで総合的にケアしています。
大阪府内の藍野病院(茨木市)でも平成27年からパーキンソン病患者向けの「パーキンソンリハビリ+教育入院」を開始し、多職種チームが生活上のアドバイス提供や運動習慣の確立支援を行っています。1ヶ月間の入院で集中的にリハビリを実施し、退院後の生活に活かせる知識習得も目的とされています。
このように、大阪府では大学病院や基幹病院のみならず、民間の総合病院や専門クリニックでも外来・入院リハビリを提供しています。例えば富永病院(大阪市浪速区)では「パーキンソン病治療センター」を設置し、薬物療法とリハビリテーションを軸に外来・入院治療を行うとともに、患者と家族向けのパーキンソン病教室を随時開催して正しい疾病理解を支援しています。
行政の取り組みとしては、大阪府が指定難病であるパーキンソン病患者に対して難病医療費助成制度を提供し、医療費負担軽減やリハビリ継続を支援しています。また大阪市など各自治体では地域包括支援センター等を通じて、難病患者向けリハビリ教室や交流会の開催、訪問リハ指導などを行うところもあります。大阪府内には複数の難病相談支援センターが設置されており、リハビリ施設や福祉サービスの情報提供、相談対応を行っています。こうした公的支援の下、都市部を中心に専門的リハビリ施設が充実しているのが現状です。
パーキンソン病におけるよくあるお悩み(FAQ)
ここでは、パーキンソン病の患者様から特によく相談される運動症状に関して、FAQ形式でお答えします。
Q. 筋肉のこわばりを和らげるストレッチはありますか?
A. 毎日のストレッチは筋肉のこわばり緩和に役立ちます。首や肩を回したり腕を伸ばすストレッチで上半身をほぐしましょう。体幹はゆっくり左右にひねって背中や腰を伸ばします。下半身では、ふくらはぎや太ももの裏を伸ばすストレッチが効果的です。呼吸を止めずに20〜30秒かけてゆっくり伸ばし、痛みのない範囲で行ってください。入浴後など筋肉が温まっているときに実施するとより効果が上がります。
関連動画:ストロークラボ式パーキンソン病体操(3日目)「5分で肩こり・腰痛・便秘改善!」では、身体をほぐすストレッチが紹介されています。
Q. バランス感覚を鍛えるにはどんな練習が良いですか?
A. バランス向上には、静止立位や重心移動の練習がおすすめです。壁やテーブルに手を添えて片足立ちを10秒ほど維持する練習は、片脚で身体を支えるバランス力を鍛えます。左右や前後に重心をゆっくり移動する練習も効果的です。必ず近くに支えを用意し、安全に注意して行ってください。また、ヨガや太極拳などで全身のバランスを養うことも継続すれば安定につながります。理学療法士に相談すれば、自分に合ったバランストレーニングを教えてもらえます。
関連動画:ストロークラボ式パーキンソン病体操(1日目)「3分で転倒しないカラダへ!」
パーキンソン病の保険内リハビリと保険外リハビリ
大阪府内では地域格差や人材不足といった課題が存在します。都市部の大阪市や北摂エリアには専門施設が集中する一方、南部の泉州地域や山間部ではパーキンソン病リハを専門に行う機関が限られ、サービスへのアクセスに差があります。また、大阪府全体で見てもリハビリ専門職の数は需要に追いついていないのが現状です。特にパーキンソン病のような進行性疾患に熟練した理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は限られており、専門知識を持つ人材育成が課題です。大阪府は幸い難病医療拠点病院が複数ありますが、それでも進行期の患者が在宅で安心してリハを継続できる体制は充分とは言えません。訪問リハビリ事業所は増えているものの、都市部以外ではリハ専門職の訪問頻度が限られるケースもあります。
また、既存制度上の制約もリハビリ提供に影を落としています。パーキンソン病は診療報酬上、「脳血管疾患等リハビリテーション料」の適用疾患に含まれますが、通常の疾患では発症から180日がリハビリ算定の上限となります。パーキンソン病の場合、指定難病であることから特例的に180日を超えても保険算定が可能ではあるものの、その場合月13単位(1単位20分)までという頻度制限があります。これは週1回程度のリハビリにとどまる計算であり、より高頻度の訓練を望む場合は保険外サービスに頼らざるを得ません。さらに65歳以上になると介護保険優先となりますが、介護保険下の通所リハ(デイケア)では運動量や個別対応に限界があり、一般的なデイサービスではパーキンソン病特有の症状に十分対応できないケースも指摘されています。
こうした制度上の制約が大阪府でも例外ではなく、結果としてリハビリ継続の“空白期間”やサービス不足が生じることがあります。
保険外リハビリの必要性
上記のような保険内リハビリの制約を補完するため、保険外リハビリの役割が大阪府でも重要性を増しています。医療保険で提供されるリハビリは時間・頻度ともに限られるため、症状進行を抑え維持改善を図るには、保険外でのリハビリ機会を活用することが有効とされています。大阪府内では自費リハビリ専門施設が複数存在し、マンツーマンで長時間の訓練を受けられます。大阪府において保険外リハビリは、制度の隙間を埋めるだけでなく、患者のQOL向上と長期安定を支える重要な柱として、その必要性が高まっています。
自費リハビリ施設と医療保険リハビリとの違い
医療保険適用のリハビリテーションは、病院やクリニックで受けられますが、時間や頻度に制限があったり、集中的に取り組める期間が限られる場合があります。一方、STROKE LABのような自費リハビリ施設では、時間を十分に確保し、患者様一人ひとりの症状に合わせたプログラムを集中的に行うことが可能です。
なぜSTROKE LABなのか?
「リハビリの成果は誰に行ってもらうかで大きく変わる」――これこそSTROKE LABの揺るぎない信念です。
当施設では理学療法士・作業療法士など、神経疾患のリハビリに精通したスタッフが在籍。オーダーメイドプランで集中的にサポートします。たとえば、脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、多様な症例に合わせて柔軟に対応。保険診療リハビリとの併用も可能で、1回ごとのお支払い制だからこそご要望に合わせたペースで利用できます。
- ■ 脳卒中・パーキンソン・脳性麻痺・脊髄損傷など神経疾患全般OK
- ■ 医療保険リハビリとの併用事例多数。初回だけ試す利用も歓迎
- ■ 効果の推移が分かる「変化動画」を通し、スタッフがどのように対応するかを可視化
変化動画のご紹介
実際どんなリハビリを行い、身体がどう変わるか――そのリアルを確かめるためにも、STROKE LABでは利用者様の変化を撮影した動画を豊富に公開しています。
YouTubeでも多数のトレーニング例や体験談を配信。セラピストがどう“伴走”するのか、動きがどのように変化していくのか、一目で伝わる動画が多数揃っています。
“本物の技術” をあなたのそばで
STROKE LABの技術は、姿勢連鎖に基づく運動機能の改善を図ります。一般的なマッサージ、筋トレ、歩行練習とは異なり、適切な感覚刺激、細かな姿勢調整、筋膜への介入をします。
働きかけるポイントは脳と神経系になります。そのため、特殊な道具を活用し、磨き上げられた徒手療法を重ね合わせて、神経系機能を促通します。
STROKE LABの技術は、通常の学校教育・病院教育では獲得できないイギリスでの経験を踏まえた特殊な技術であり、提供できるまでに多くの勉強・練習・臨床経験が必要となります。そのため、スタッフ同士の勉強や顧問の直接臨床指導も含め、週に数時間スタッフ教育へ投資しています。
STROKE LABでは、各担当者の評価やセラピーが一貫するよう、初回や定期的に代表金子・臨床顧問の新保がチェックに入ります。担当者のセラピーの方向性など不安を解消することができます。基本的に担当者は1担当制で、ご希望があれば担当者の変更に応じることは可能です。
有名医療出版社からのベストセラー書籍を複数執筆
STROKE LABの代表や副代表をはじめとするスタッフは、有名医学系出版社(例:医学書院など)から複数の専門書を執筆し、発売初日にAmazonリハビリテーション部門1位を獲得した実績を持ちます。
専門家向けの評価・治療技術だけでなく、当事者やご家族向けの自主トレや生活支援アイデアも多数掲載し、“ベストセラーの信頼”を直接、利用者様のリハビリに還元しています。
エビデンス重視のリハビリテーション
たとえば、脳卒中後でも半年を過ぎてから回復する症例があること、パーキンソン病でも継続的トレーニングで歩行機能を維持できること――これらは研究で裏付けられています。STROKE LABでは、最新医学エビデンスに基づきつつ、利用者様一人ひとりの状態や生活背景に合わせた最適なプログラムを構築。単なるマニュアル的リハビリではなく、「あなたがいま必要としている」アプローチを常にアップデートしていきます。
病院・施設・企業から絶えない研修・コンサル依頼
STROKE LABは医療機関や企業への研修・コンサル・外部講師など、多岐にわたる事業を全国規模で行っています。半年間の長期セミナーを受講し修了した医療資格者は1000名以上にのぼり、専門家からの評価も高水準。
さらに、YouTubeチャンネル(当事者向け・専門家向けの2種類)では合計約10万人もの登録者を抱え、業界No.1の情報発信力を誇っています。
こうした“専門性と信頼の実績”を活かし、利用者様のリハビリに惜しみなく注力できることがSTROKE LAB最大の強みです。
大阪店の概要
東京拠点の経験を活かし、「関西でも利用したい」という声に応える形で誕生したSTROKE LAB大阪店。利用者様がアクセスしやすく、通院しやすい環境を整えています。
住所 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6丁目3−16 梅田ステートビル 2階 |
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オープン日 | 2025年2月プレオープン/4月正式オープン |
最寄り駅 | 地下鉄谷町線「南森町駅」より徒歩8分(1番出口) ※JR天満宮駅よりエレベーター地上 JR東西線・学研都市線「大阪天満宮駅」より徒歩11分(7・8・9番出口 エレベーターあり) 地下鉄谷町線「東梅田駅」より徒歩10分(7番出口) |
営業時間 | 9:00~17:30(最終電話受付17:00) |
定休日 | 月曜・木曜(祝祭日は営業) |
・南森町駅構内図:https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/T/t20/
・東梅田駅構内図:https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/T/t20/
梅田エリアからも好アクセスで、仕事や買い物の合間にも立ち寄りやすい好立地を追求しました。ご家族が付き添う場合にも便利で、安全に配慮した設備を整えています。
アクセスマップ
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6丁目3−16 梅田ステートビル 2階 STROKE LAB
リハビリ料金(自費/税込)
60分 | 19,800円 |
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延長30分 | +9,900円 |
訪問(往復30分以内~) | +5,500円 |
STROKE LABでは1回ごとの予約・支払い制を採用しているため、「まずはお試しで1回」「病院リハとの併用で週1回だけ追加で」といった柔軟な利用が可能です。料金やプログラム内容は、随時スタッフまでご相談ください。
お問い合わせ・ご予約
電話受付:03-6887-5263(9:00~17:00)
※「大阪店について」とお伝えいただけるとスムーズです。
メール:umeda.osaka@stroke-lab.com
Web予約フォーム:2月プレオープン枠のご予約も含め、最新情報は当サイトでご案内します。
STROKE LABのオンラインリハビリ
オンライン・オフライン両面からのサポート
ストロークラボでは、オンラインリハビリを開設しています。脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患にお悩みの方に、現状能力の評価、自主トレやご家族でできるトレーニング方法をお伝えします。 活用には以下のアプリが必要です。スマートフォンやタブレットなどでご対応できます。
失語症や構音障害の方、歩行や上肢機能障害の方、遠方で来院できない方などにおすすめです。
以下の方におすすめ
指導の流れ
使用アプリ(Zoom,LINE,Facetime)
営業日時9:00~18:00 *祝日営業してます。木・日は要相談になります
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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日程 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | △ |
※オンラインリハビリの無料相談は受け付けておりません。
科学的な論文で、運動学習を効率的に進めるためには、週2回以上の頻度で3ヶ月継続して続けることが推奨されています。
週2回が大変な場合は週1回以上を継続し、効果が出てくるにつれ頻度を減らしていくことでオンラインリハビリの効果を最大限に高められます。
お申込みからの流れ
・フォームをご入力
項目を入力し送信してください
入力により、希望日時や事前情報を把握することが可能なので、初回から効率よくリハビリを進めることが可能になります。
・お電話での問い合わせ
電話相談をすることで、オンラインリハビリの適正があるのかどうか?判断することができます
・支払い
予約日の2日前までにメールで指定した口座にご入金下さい。振り込み手数料はご負担いただきます。
入金が確認でき次第、メールにてご連絡致します。
・オンラインリハビリ指導開始
ご予約日時に5分前までにアプリの起動とウェブカメラを確認し、お待ち下さい。セラピストよりコールが入ります。
パーキンソン病と診断されたら、まずはSTROKE LABへ
当施設は脳神経疾患・パーキンソン病に対するスペシャリストが皆様のお悩みを解決します。詳しくはHPメニューをご参照ください。
STROKE LAB代表の金子唯史が執筆する 2024年秋ごろ医学書院より発売の「脳の機能解剖とリハビリテーション」から
以下の内容を元に具体的トレーニングを呈示します。
STROKE LABではお悩みに対してリハビリのサポートをさせていただきます。詳しくはHPメニューをご参照ください

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)