【兵庫県】パーキンソン病のリハビリ施設|保険外、オンラインの可能性と動画でのFAQ
はじめに
パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経細胞の変性により運動機能が徐々に低下していく進行性の神経変性疾患です。主な運動症状として、安静時振戦(ふるえ)、筋固縮(筋のこわばり)、無動・寡動(動作の緩慢化)、姿勢反射障害(バランス障害)などが挙げられます。その結果、日常生活では姿勢が崩れたり、歩行に支障が生じたり、細かい手作業が難しくなったりと、多くの困難が伴います。
しかし、パーキンソン病のリハビリテーションは、ただ「筋力をつける」だけではありません。脳と身体の連携を再学習させることで、運動機能を最大限に引き出すことが大切です。そこで、自費リハビリ施設であるSTROKE LAB(ストロークラボ)では、パーキンソン病の方の症状に合わせたオーダーメイド型のプログラムを提供しています。
本記事では、
1.兵庫県におけるパーキンソン病のリハビリの現状や特徴、保険内と保険外リハビリについて紹介
2.パーキンソン病の患者様がよく抱える運動症状に関するFAQ(よくある質問)をご紹介し、具体的な対策やリハビリのポイントを解説します。
兵庫県におけるパーキンソン病のリハビリの現状と特徴
兵庫県では、大阪に次ぐ規模でパーキンソン病リハビリテーションの提供体制が整備されています。県立の専門医療施設として兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市)および兵庫県立リハビリテーション西播磨病院(たつの市)があり、リハビリテーション医療の中核を担っています。西播磨病院は全国でも数少ないパーキンソン病の短期集中入院リハを実施する施設であり、県内外から年間約200人もの患者がこのプログラムを希望して来院します。
兵庫県立中央病院(神戸市北区)は神経難病の県内最大の拠点病院で、多くの病床を神経内科系疾患の病床が占めています。神経内科医が多く在籍し、ALSやパーキンソン病など幅広い難病の急性期・慢性期に対応しており、診断・治療設備も充実しています。民間の医療機関では、神戸市の吉田病院が2020年代に入り「パーキンソン病治療センター」を開設しました。このセンターでは薬物治療・外科治療(脳深部刺激術など)・リハビリの3本柱を一貫して提供できる体制が特徴であり、同一施設内で各専門領域が連携して診療を行います。
また姫路市にある兵庫県立リハビリテーション西播磨病院は上述の通り短期集中リハのパイオニアであり、明石市の県立リハ中央病院と並んで兵庫県東西の両軸でパーキンソン病患者を支えています。
兵庫県のパーキンソン病リハビリの特色は、多様なリハビリ手法の導入と広域的な連携です。西播磨病院では先述のように音楽療法や園芸療法などレクリエーション要素の高い訓練を積極的に取り入れており、楽しみながら取り組むことで患者のモチベーション維持と効果向上を図っています。実際に「楽しいと感じる患者さんの方が効果が出やすく、自宅に戻ってからの継続にもつながりやすい」という趣旨で、写真や動画を用いてリハ前後の変化を可視化しフィードバックする工夫も凝らされています
さらに近年はLSVT LOUD(発声訓練)やBIGを組み込んだコースも開発され、4週間の訓練で発話や大きな動作の改善を狙うプログラムが提供されています。兵庫県内にはパーキンソン病患者会(友の会)の地域支部が複数あり、神戸・阪神地区の患者会では定期的にリハビリ体操教室や交流会を開催して自主トレーニングの普及に努めています。こうした民間・患者サイドの支援策も兵庫県の強みで、行政と協働してリハビリ教室への講師派遣や会場提供が行われています。
このように、公的病院から民間施設まで多彩なリハ手法と連携が展開されている点が兵庫県の特色です。
パーキンソン病におけるよくあるお悩み(FAQ)
ここでは、パーキンソン病の患者様から特によく相談される運動症状に関して、FAQ形式でお答えします。
Q. パーキンソン病にはどんなリハビリや運動が効果的ですか?
A. 有酸素運動(歩行や室内自転車など)は全身の動きを維持し、筋力低下を防ぎます。ストレッチで筋肉のこわばりをほぐし、関節の柔軟性を保ちましょう。軽い筋トレで足腰の筋力を補強することも有効です。さらに、バランス練習や太極拳・ダンスなどでバランス感覚を養えます。ポイントは無理のない範囲でこまめに身体を動かし、継続することです。
関連動画:STROKE LAB独自のパーキンソン病の方のための体操です。是非、トライしてみてください!
Q. 運動は毎日行った方が良いのでしょうか?疲れている日は休むべきですか?
A. 適度な運動を継続することは大切ですが、無理は禁物です。できるだけ毎日少しずつ身体を動かす習慣をつけましょう。ただし、疲労が強い日や体調が悪い日は、激しい運動は避けてしっかり休息を取ってください。軽いストレッチなど負担にならない程度に体を動かすだけでも構いません。重要なのは長く続けることで、体調に合わせて運動量を調節し、翌日に疲れを残さないようにしましょう。
関連動画:自主トレの心構えの記事を参考にしてみてください→自主トレの心構え
パーキンソン病の保険内リハビリと保険外リハビリ
兵庫県における課題としては、医療資源の偏在と専門人材の不足が挙げられます。県庁所在地の神戸市や阪神間には複数の専門病院・クリニックが集中していますが、一方で淡路島や丹波篠山地域など遠隔地では専門医療機関が少なく、患者は神戸や大阪まで長距離移動を強いられる場合があります。また、人口が少ない地域ではリハビリ専門職の確保も難しく、訪問看護ステーション等で理学療法士が常駐しないケースもあります。その結果、地域間でリハビリ提供量や質の格差が生じている点が限界として指摘されます。
専門人材については、兵庫県立のリハ病院など大規模施設には集まっていますが、市中の一般病院や老健施設ではパーキンソン病リハに習熟したスタッフが不足しがちです。特に言語聴覚士など嚥下・発声訓練の専門職は全国的にも不足傾向にあり、県内全域で十分な言語リハを受けられるとは言い難い状況です。
さらに既存制度の課題も兵庫県内で表れています。パーキンソン病は回復期リハ病棟の対象外疾患であるため、脳卒中のように発症後すぐ長期入院リハを受けられる受け皿が少ない問題があります。実際、現行制度下ではパーキンソン病患者が一定期間入院してリハを受けられる医療機関が全国的にも少ないことが課題となっており、兵庫県でもその例外ではありません。
入所施設でもパーキンソン病の重度者を受け入れるところは限られ、医療と介護の狭間でケア難民化するリスクがあります。このように、医療リハ・介護リハ双方で制度上・資源上の限界に直面しているのが兵庫県の現状です。
保険外リハビリの必要性
兵庫県では、公的保険で賄いきれないリハビリ需要に応えるため、保険外リハビリや自費サービスの活用が重要になっています。特に短期集中リハを希望しても制度上受け皿が少ない現状から、自費でのリハビリ入院・通所のニーズが高まっています。西播磨病院のプログラムは公的医療機関によるものですが、他地域からの患者も多く「熱心なリピーター」が多いことが示すように、自身の費用や労力をかけてでもリハビリを継続したいという患者の需要があります。
保険外リハビリは、単に保険の穴埋めをするだけではなく、より創意工夫に富んだリハビリ手法を試みる場にもなっており、公的サービスでは難しいオーダーメイド型の訓練を実現しています。兵庫県において保険外リハビリの必要性は今後ますます増すと考えられ、患者の経済的負担とのバランスを図りつつ、質の高いサービスを如何に提供していくかが問われています。
自費リハビリ施設と医療保険リハビリとの違い
医療保険適用のリハビリテーションは、病院やクリニックで受けられますが、時間や頻度に制限があったり、集中的に取り組める期間が限られる場合があります。一方、STROKE LABのような自費リハビリ施設では、時間を十分に確保し、患者様一人ひとりの症状に合わせたプログラムを集中的に行うことが可能です。
なぜSTROKE LABなのか?
「リハビリの成果は誰に行ってもらうかで大きく変わる」――これこそSTROKE LABの揺るぎない信念です。
当施設では理学療法士・作業療法士など、神経疾患のリハビリに精通したスタッフが在籍。オーダーメイドプランで集中的にサポートします。たとえば、脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、多様な症例に合わせて柔軟に対応。保険診療リハビリとの併用も可能で、1回ごとのお支払い制だからこそご要望に合わせたペースで利用できます。
- ■ 脳卒中・パーキンソン・脳性麻痺・脊髄損傷など神経疾患全般OK
- ■ 医療保険リハビリとの併用事例多数。初回だけ試す利用も歓迎
- ■ 効果の推移が分かる「変化動画」を通し、スタッフがどのように対応するかを可視化
変化動画のご紹介
実際どんなリハビリを行い、身体がどう変わるか――そのリアルを確かめるためにも、STROKE LABでは利用者様の変化を撮影した動画を豊富に公開しています。
YouTubeでも多数のトレーニング例や体験談を配信。セラピストがどう“伴走”するのか、動きがどのように変化していくのか、一目で伝わる動画が多数揃っています。
“本物の技術” をあなたのそばで
STROKE LABの技術は、姿勢連鎖に基づく運動機能の改善を図ります。一般的なマッサージ、筋トレ、歩行練習とは異なり、適切な感覚刺激、細かな姿勢調整、筋膜への介入をします。
働きかけるポイントは脳と神経系になります。そのため、特殊な道具を活用し、磨き上げられた徒手療法を重ね合わせて、神経系機能を促通します。
STROKE LABの技術は、通常の学校教育・病院教育では獲得できないイギリスでの経験を踏まえた特殊な技術であり、提供できるまでに多くの勉強・練習・臨床経験が必要となります。そのため、スタッフ同士の勉強や顧問の直接臨床指導も含め、週に数時間スタッフ教育へ投資しています。
STROKE LABでは、各担当者の評価やセラピーが一貫するよう、初回や定期的に代表金子・臨床顧問の新保がチェックに入ります。担当者のセラピーの方向性など不安を解消することができます。基本的に担当者は1担当制で、ご希望があれば担当者の変更に応じることは可能です。
有名医療出版社からのベストセラー書籍を複数執筆
STROKE LABの代表や副代表をはじめとするスタッフは、有名医学系出版社(例:医学書院など)から複数の専門書を執筆し、発売初日にAmazonリハビリテーション部門1位を獲得した実績を持ちます。
専門家向けの評価・治療技術だけでなく、当事者やご家族向けの自主トレや生活支援アイデアも多数掲載し、“ベストセラーの信頼”を直接、利用者様のリハビリに還元しています。
エビデンス重視のリハビリテーション
たとえば、脳卒中後でも半年を過ぎてから回復する症例があること、パーキンソン病でも継続的トレーニングで歩行機能を維持できること――これらは研究で裏付けられています。STROKE LABでは、最新医学エビデンスに基づきつつ、利用者様一人ひとりの状態や生活背景に合わせた最適なプログラムを構築。単なるマニュアル的リハビリではなく、「あなたがいま必要としている」アプローチを常にアップデートしていきます。
病院・施設・企業から絶えない研修・コンサル依頼
STROKE LABは医療機関や企業への研修・コンサル・外部講師など、多岐にわたる事業を全国規模で行っています。半年間の長期セミナーを受講し修了した医療資格者は1000名以上にのぼり、専門家からの評価も高水準。
さらに、YouTubeチャンネル(当事者向け・専門家向けの2種類)では合計約10万人もの登録者を抱え、業界No.1の情報発信力を誇っています。
こうした“専門性と信頼の実績”を活かし、利用者様のリハビリに惜しみなく注力できることがSTROKE LAB最大の強みです。
大阪店の概要
東京拠点の経験を活かし、「関西でも利用したい」という声に応える形で誕生したSTROKE LAB大阪店。利用者様がアクセスしやすく、通院しやすい環境を整えています。
住所 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6丁目3−16 梅田ステートビル 2階 |
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オープン日 | 2025年2月プレオープン/4月正式オープン |
最寄り駅 | 地下鉄谷町線「南森町駅」より徒歩8分(1番出口) ※JR天満宮駅よりエレベーター地上 JR東西線・学研都市線「大阪天満宮駅」より徒歩11分(7・8・9番出口 エレベーターあり) 地下鉄谷町線「東梅田駅」より徒歩10分(7番出口) |
営業時間 | 9:00~17:30(最終電話受付17:00) |
定休日 | 月曜・木曜(祝祭日は営業) |
・南森町駅構内図:https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/T/t20/
・東梅田駅構内図:https://subway.osakametro.co.jp/station_guide/T/t20/
梅田エリアからも好アクセスで、仕事や買い物の合間にも立ち寄りやすい好立地を追求しました。ご家族が付き添う場合にも便利で、安全に配慮した設備を整えています。
アクセスマップ
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6丁目3−16 梅田ステートビル 2階 STROKE LAB
リハビリ料金(自費/税込)
60分 | 19,800円 |
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延長30分 | +9,900円 |
訪問(往復30分以内~) | +5,500円 |
STROKE LABでは1回ごとの予約・支払い制を採用しているため、「まずはお試しで1回」「病院リハとの併用で週1回だけ追加で」といった柔軟な利用が可能です。料金やプログラム内容は、随時スタッフまでご相談ください。
お問い合わせ・ご予約
電話受付:03-6887-5263(9:00~17:00)
※「大阪店について」とお伝えいただけるとスムーズです。
メール:umeda.osaka@stroke-lab.com
Web予約フォーム:2月プレオープン枠のご予約も含め、最新情報は当サイトでご案内します。
STROKE LABのオンラインリハビリ
オンライン・オフライン両面からのサポート
ストロークラボでは、オンラインリハビリを開設しています。脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患にお悩みの方に、現状能力の評価、自主トレやご家族でできるトレーニング方法をお伝えします。 活用には以下のアプリが必要です。スマートフォンやタブレットなどでご対応できます。
失語症や構音障害の方、歩行や上肢機能障害の方、遠方で来院できない方などにおすすめです。
以下の方におすすめ
指導の流れ
使用アプリ(Zoom,LINE,Facetime)
営業日時9:00~18:00 *祝日営業してます。木・日は要相談になります
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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日程 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | △ |
基本料金
基本料金(税込) | |
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30分 | ¥9,900 |
※オンラインリハビリの無料相談は受け付けておりません。
科学的な論文で、運動学習を効率的に進めるためには、週2回以上の頻度で3ヶ月継続して続けることが推奨されています。
週2回が大変な場合は週1回以上を継続し、効果が出てくるにつれ頻度を減らしていくことでオンラインリハビリの効果を最大限に高められます。
お申込みからの流れ
・フォームをご入力
項目を入力し送信してください
入力により、希望日時や事前情報を把握することが可能なので、初回から効率よくリハビリを進めることが可能になります。
・お電話での問い合わせ
電話相談をすることで、オンラインリハビリの適正があるのかどうか?判断することができます
・支払い
予約日の2日前までにメールで指定した口座にご入金下さい。振り込み手数料はご負担いただきます。
入金が確認でき次第、メールにてご連絡致します。
・オンラインリハビリ指導開始
ご予約日時に5分前までにアプリの起動とウェブカメラを確認し、お待ち下さい。セラピストよりコールが入ります。
パーキンソン病と診断されたら、まずはSTROKE LABへ
当施設は脳神経疾患・パーキンソン病に対するスペシャリストが皆様のお悩みを解決します。詳しくはHPメニューをご参照ください。
STROKE LAB代表の金子唯史が執筆する 2024年秋ごろ医学書院より発売の「脳の機能解剖とリハビリテーション」から
以下の内容を元に具体的トレーニングを呈示します。
STROKE LABではお悩みに対してリハビリのサポートをさせていただきます。詳しくはHPメニューをご参照ください

1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)