名古屋でTap研究会「脳卒中の上肢・手に対するハンドリング」 講師してきました。
先々週に引き続き、名古屋でTapセミナーをしました。!!
今回は「脳卒中の上肢・手に対するハンドリング」 をテーマに名古屋に向かいました。
今回はBody Pioneerの河合社長が一緒に来てくれました!!!
往復の新幹線の中では色んな話ができ、臨床家としての心構え、経営者としての心構え、色んな話を聞けて自分がセミナーを受けた感覚で名古屋に向かいました。
講習会前日はASRINの石田さんが名古屋名物の親子丼や手羽先の美味しい店を紹介してくれ、自費同士の悩みを含め色んなことを語り合えました!!
幻の親子丼というものも堪能しました!卵が黄金色で鶏は炭火で丹念に焼かれて、一瞬で食べ尽しました!!
手羽先も味付けが絶品で馬鹿舌な自分でも旨いと思える代物でした。
飲みすぎて、最高の名古屋!!とこのまま消えたい感じでしたが、、、翌日の講習会が始まりました!!
もちろん講習会がメインです(笑)
テーマは脳卒中の上肢と手に関連する内容を行ないました。兵庫や大阪からもセラピストが来てくれて、熱心な受講生の方々が多かったです。
症例動画を中心に解剖運動・神経系・エビデンス・実技を絡めながら進めていきました。
上肢のリーチや手の操作において、体幹や骨盤の重要性を実技を通じて説明しています。股関節屈曲を優位に使った骨盤前傾と、股関節の伸展モーメントを伴いながら骨盤が回転する骨盤前傾・股関節屈曲の違いを実技を通じて伝えています。
Donald A. Neumann et al:Kinesiology of the Musculoskeletal System: Foundations for Rehabilitation, 2edition:Mosby.2009より引用・改編
骨盤の前後傾は体幹-股関節-足部を含めたトータルな評価が重要です!!
今回は作業療法士の受講者の方が多く、身体的接触に慣れてない方もいました。明日からの臨床でOTも足部や体幹を評価してADL、作業に繋げていく重要性をお伝えしました。
肩甲骨操作では肩甲骨の3次元の動きとリーチの関係性を可能な限り解剖・運動・神経学に基づいて説明していきました。職人的な技も多いのですが、今の時代、言語化しないと許されない部分があります。パファーマンス講習会にならないよう、慎重になりながら説明していきました。
症例動画は2名提示し、それぞれディスカッションの時間を取り入れ、受け身ではなく参加型の講習会にしました。やはり、自身で考えを発信して周りの療法士と共有することは、実技以上に記憶に刻まれることもあります。
あっという間の5時間でしたが、
・生活と機能を繋げていくこと
・文献情報から治療アイデアを考える事
・症例ベースの現象や感覚が第一で、脳科学や画像の予後予測はあくまで2番目であること(2番目ももちろん大事)
を常に伝えていきました。
今年度の講習会は症例動画、実際の症例治療を中心に進めていく事を決めていたので、よい発進ができてきていると思います。
終了後は名古屋駅で再び河合さんと味噌カツ&ビール
これから2人でいつか地元(福井&長崎)でも講習会ができたらいいね・・・と語り合いつつ急いで新幹線へ!!!
帰りの新幹線でも色んな事を語り合えました。運営スタッフの方々を含め、受講者の皆様、本当にお疲れ様でした。
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)