2017.9.23 東京都のねりま健育会病院にて発声/発語・構音に関する講習会を実施してきました。
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地域に根づいたリハビリを提供するねりま健育会病院
HPより引用→こちら
発声/発語・構音のメカニズムとは??
というテーマのもと東京都練馬区に新設されたばかりのねりま健育会病院にてスタッフ教育の講習会を実施させていただきました。新設されたばかりの病院とあって院内はとても綺麗,かつリハビリを実施する上での環境が整備されていました.
発声/発語,構音というチームリハビリにおいてはSTの関与が大きい内容について,STROKE LAB 石橋がメインでお話しさせていただき,金子・齋藤は評価・実技サポートでした。
業務終了後にも関わらず、積極的に講義に耳を傾けて頂きました。
発声/発語・構音のメカニズムを把握した上で,”アプローチするにはどうするか?”という視点をもつと,決してSTだけがアプローチする領域というわけではなく,PTやOTも含めた全身的関係の中で協業しながらアプローチする重要性を中心にお話させて頂きました.
実際にどのような視点で評価すればよいの??
メカニズムを把握しただけでは評価することは難しいです.実際にヒトの発声や呼吸においてどのような視点・タイミング・パターンを観察から汲み取るのか?のポイントを挙げながら観察していきます.
観察した事象からなぜそのような発声・呼吸を呈するのかの推察を深めていくために,実際に身体に触れて評価していきます.
観察から得られる推論はあくまで観察でのレベルです.観察にて推論した内容と実際に触察にて評価してみた推論とは必ずしも合致するわけではありません.脳卒中患者様においても見た目の事象と起きている発声・呼吸の運動パターンのミスマッチは多く存在します.
重要なのは,セラピストがそのミスマッチに遭遇した際に新たな推論をスムーズに構築できるスキルをもっているかが大切です.
PT/OT/STの職種に関わらず,全身的な視点をもって発声/発語・構音に関わることの重要性について感じて頂きました.
考えてから患者様に触れているか?
発声/発語・構音に問題を抱える患者様に,”頸部が硬いから…”・”腹部が弱いから…”といった目に見えやすいまたは感じやすい身体部位に対して,無意識に触察・アプローチに入っていませんか?
確かに発声/発語・構音に関わるであろう身体ポイントではありますが,その目につきやすいポイントは何故そのような状態に至っているのか?という深掘りした推論が必要です.
深掘りした推論をしていれば,自ずとアプローチしていく順番や触れていくポイントも変わっていきます.
「考えない」ことが習慣化していませんか?
日々の臨床がルーチン化してくると、患者さんをすぐにベッドに寝かせて、ストレッチしたり、繰り返しの立ち上がり、歩行練習になりかねません。これによりセラピストの「思考」が奪われ、それが3年続くと、流れ作業の臨床業務になる可能性があります。
セラピストが考えなければ、患者さんも考えない習慣が構築される可能性があります。機能改善の基本は、患者さんのモチベーション、自身の身体への気づき、現状把握、未来志向が重要です。
そのためには、セラピストが日々の臨床にモチベーションを持ち、現状の自身の課題を把握し、未来に向かって改善しながら努力し続けることが本質になります。テクニックや知識はあくまでもツールです。
技術だけでなく、マインドをお伝えしていくことがSTORKE LABの教育サポートの基本であると考えています。
今月10月に齋藤が「姿勢・動作分析の基礎」についてお伝えし,11月に金子が「ハンドリングの基礎・基本」についてお話させて頂く予定です.
また報告させていただきます。
病院内 スタッフ育成サポート
スタッフ教育を効率的に進めてみませんか?
ハンドリングや中枢神経系への教育は、STROKE LABへご相談ください。
2017年12月まで7施設の病院からご依頼を頂いており、計14回の講義・実技を行う予定です。
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)