パーキンソン病の転倒予測するための10m歩行テスト – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
  1. HOME
  2. ブログ
  3. 医療者
  4. パーキンソン病の転倒予測するための10m歩行テスト
医療者

パーキンソン病の転倒予測するための10m歩行テスト

脳神経系論文に関する臨床アイデアを定期的に配信中。 Facebookで更新のメールご希望の方はこちらのオフィシャルページに「いいね!」を押してください。」 臨床に即した実技動画も配信中!こちらをClick!!(YouTube)

              STROKE LABでは療法士向けの脳科学講座/ハンドリングセミナーを行っています!上記写真をClick!!       PDFでもご覧になれます。→PDF      

パーキンソン病に役立つ動画

    https://youtu.be/oc9Mn3trT7U    

カテゴリー

脳科学    

タイトル

パーキンソン病における10メートル歩行テスト標準化の臨床的意義 The relationship of lower limb muscle strength and knee joint hyperextension during the stance phase of gait in hemiparetic stroke patients.Lindholm B,Nilsson MH, Hansson O, Hagell P (2018)      

なぜこの論文を読もうと思ったのか?

・担当患者の中にパーキンソン病の方が多いので、地域生活での転倒予測の評価を調べることにした。      

内 容

INTRODUCTION

・10メートル歩行テスト(10MWT)はパーキンソン病(PD)において広く用いられている歩行スピードの評価法である。しかし、標準化の仕方が異なると結果が異なるのかは明らかにされていない。 ・軽度PDにおける10MWT標準化の2つの側面(静的なスタートと動的なスタート、一回もしくは繰り返しの検証)の意義を評価することにした。また転倒を予測できるかも併せて調た。      

METHODS

・パーキンソン病と診断されており、南スウェーデン大学病院神経学外来クリニックで2007–2013にケアされた全ての患者359人を被験者の候補にした。そのうち168人が除外され、40人が参加を拒否したので151人が残った。 ・「普段一番調子が良い」と患者本人が言った時間に外来を行い、評価した。10MWTは口頭の合図で開始され、楽なスピードで行われた。静的なスタート(ss)は初めの10メートルに渡り行われ、動的なスタート(ds)は2メートルから12メートルの間で行われた。 ・ssとdsのそれぞれで2回行われた。歩行スピードは秒速で計算された。またPDの評価として重症度(Hoehn Yahrの重症度分類(HY))や運動の症状(part III of the Unified PD Rating Scale (UPDRS))と認知機能評価(MMSE)を行った。すくみ足(FOG)は3つの質問により調べられた(歩く際、方向転換をする際、歩き始めようとする際にあなたの足が床に貼り付けられたように感じませんか?)。 ・外来の最後、被験者に以後6ヶ月間の全ての転倒と転倒未遂を記録するよう指示した。 ・彼らは日付、時間、全ての出来事、事故を転倒に分類するべきかの質問を書く記録用紙を綴じた日記ホルダーを渡された。質問は以下の通り:「転倒で体を地面に打ちましたか?転倒は予期しない出来事で、地面や床、低いところに被験者がもたれることと定義されす。」転倒の定義は外来の際に完全に説明した。 ・確実に記録にとってもらうために被験者全員に毎月電話した。最後の電話の際に封筒に日記ホルダーを入れて返すように言った。        

RESULTS

・被験者の特性はTable 1に要約した通り。 ・被験者の平均年齢は68歳 (±9.6)でPD発症から平均4年でHYのメディアンがII。FOGの経験者は63 人(42%)でHYのステージがIVかテスト中にwalking aidsを使用している被験者が21人(14%)であった。評価の時は143人(95%) が運動器の状態を“on”または“ジスキネジアをともなうon”とし、8人(5%)が“off”とした。 ・140人(97%)が6ヶ月のフォローアップを最後まで行った。47人(32%)が少なくとも一回、28人(19%)が複数回の転倒を報告した。 ・テストの条件によるアウトカムの違いは小さく(0.016〜0.040 m/s)、よく一致していた(ICC 0.932–0.987)。詳細はTable 2の通り。FOGを経験した患者やHYでIVもしくはwalking aidsを使用している患者でも同様の結果であった(Table3、Table 4)。 ・Youden indexは0.37から0.39の間に分布し、カットオフは1.1–1.2 m/s (Table5)となった。            

DISSCUSSION

・140cm間隔に配置した椅子に衝突した患者の全てにCBS検査での中等度から重度の半側無視があった。   ・したがって、120cm間隔は半側無視患者を特定するのにより適しており、140c間隔は中等度から重度の半側無視患者を特定するのに適しているようである。        

私見・明日への臨床アイデア

・10m歩行速度の測定という非常に簡単な方法で転倒の予測ができることはとても有意義な情報と考えている。今後はパーキンソン病患者のリハビリのアウトカム評価として用いることを検討したい。    

職種 理学療法士

 

パーキンソン病に役立つ動画

    https://youtu.be/oVgP9xXYpY4       論文サマリー 一覧はこちら     脳卒中自主トレ100本以上 一覧はこちら        

塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします

       

CATEGORY

 

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

FOLLOW US

STROKE LABの記事は各種ソーシャルメディアでも配信中。今すぐフォローして最新情報をチェックしてください。

CATEGORY

関連記事

Social Media フォロー↓↓↓
誠心誠意の機能回復サポート
脳卒中・パーキンソン病専門の個別リハビリ施設
病院リハ継続・更なる機能回復を目指します。
〒113-0033 東京都文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
03-6887-5263
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6-3-16 梅田ステートビル2階
03-6887-5263
ACCESS