足関節底屈硬直と膝関節の運動学と歩行の1stロッカーと2ndロッカーの運動における短下肢装具の影響 – STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
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足関節底屈硬直と膝関節の運動学と歩行の1stロッカーと2ndロッカーの運動における短下肢装具の影響

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論文紹介2

 

カテゴリー

脳卒中 装具系 歩行

 

タイトル

The effect of ankle-foot orthosis plantarflexion stiffness on ankle and knee joint kinematics and kinetics during first and second rockers of gait in individuals with stroke 2014
 

内容

BACKGROUND:短下肢装具の硬さは脳卒中患者の歩行を改善するために重要な役割を果たしている。本症例シリーズ研究の目的は、歩行の1stロッカーと2ndロッカーの矢状面上の足関節と膝関節の角度とモーメントにおいて、短下肢装具の底屈制動を増大した時に与える影響を明らかにすることであった。

METHOD:歩行データは5名の脳卒中患者から、3次元動作解析研究室で吊り下げトレッドミルを使用し、歩行速度は自己設定、短下肢装具は二つの底屈制動(0.4Nm/°and1.3Nm/°)を使用した。

FINDING:短下肢装具の底屈制動を増大させると、全体的に1stロッカーでは足関節の最大底屈角度は減少し、最大背屈モーメントは上昇した。2対象は2ndロッカーでは膝関節の最大屈曲角度と最大伸展モーメントの両方の上昇を示した。2対象は底屈運動は筋収縮のみ示した一方、その他の3対象は底屈運動が可能であった。

INTERPRETATION:足関節底屈過活動の減弱は、歩行の初期接地で過度の底屈硬直を減弱させることができず、さらに結果として膝関節の代償戦略を示したことが示唆された。もし短下肢装具が過度な硬さであれば、膝関節の伸展筋にストレスを加え、疲労と将来的な病的異常を作り出している可能性が示唆された。

写真

Singer ML, Kobayashi T, Lincoln LS, Orendurff MS, Foreman KB.Clin Biomech(Bristol,Avon).2014:1077-80.

明日への臨床アイデア

急性期では装具の早期使用が推奨されていますが、こういった観点で障害予防を考えると痙性コントロールや可動域制限の予防の重要性を感じます。
何気なく使っている装具の角度ももう一度見直す必要がありそうです。
装具を使用して歩行する目的が何かによっては違う方法を選択するべきかもしれません。
やみくもに歩行練習量だけを考えると患者様の今後のADLに多大な悪影響を与えているかもしれません。もう一度見直す必要がありそうです。

 

歩行に関してしっかり学びたい方は下記動画も併せて勉強してみてください!

 

 

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