脳卒中(脳梗塞・脳出血)片麻痺のリハビリ:ハンドリングの極意その① ハンドリングのその先には常にクライエントにとって意味のある活動が存在する
週1回、今年医学書院より発売予定「正常動作分析と脳卒中への臨床応用」の、内容の一部を配信しています。
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皆さんこんにちは。
今日から始まる書籍アップデートコーナー。
本日はハンドリングの極意その1
ハンドリングのその先の機能、Taskを意識できているか?
という点です。
セラピストが行っているハンドリングが患者の生活の何に活かされるのか?という視点を持つ必要があります。
治療に入る前に患者を観察する。アライメントはどうなっているか?
感覚情報の受け取り方はどうなっているか?
支持基底面はどうなっているか?
など細かい要素を評価することが大切です。
熟練者になればなる程、そういった細かい要素の評価で終わらず、それらの機能が基本動作や日常生活動作、退院後の生活場面にどのように関わるかを創造しています。
この創造により、セラピストの治療が機能障害に対するアプローチだとしても、それが患者の生活場面の何に活かされるか想像ができるようになり、生活に繋がる治療を実施することが可能となります。
図示するように,活動・参加レベルと機能・構造レベルの要素をトップダウンにもボトムアップにもリンクさせ,評価・治療を進めていくリーズニングスキルが必要不可欠です.
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)