【質問】理学療法士2年目です。来年自費リハビリを開業したいのですが、具体的な方法を教えてください。
質問:現在理学療法士2年目です。来年、もしくは再来年には地元の福岡で自費リハビリ施設を開業したいと思っています。STROKE LABさんはどのように自費リハビリ事業を伸ばせたのでしょうか?
上記質問に代表が良く用いる思考を例に以下に展開していきたいと思います。
用語 | 戦国時代の戦争の例 | 自費リハビリ起業での適用例 |
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戦略(Strategy) | 長期的な戦略目標を達成するための全体的な計画 例:領地拡大を目指し、敵対勢力を打破するための5年計画 |
高品質なリハビリサービスを提供し、顧客の満足度を高めるための5年計画。地域の市場調査を行い、競争優位性を確保するためのブランディングやマーケティング戦略を策定。 |
戦術(Tactics) | 戦略を実行するための具体的な行動や方法 例:奇襲作戦や夜襲、火攻めなどの具体的な作戦を実行 |
顧客のリピート率を向上させるための月次キャンペーンの実施や、SNSを活用したプロモーション活動。専門分野に特化したトレーニングプログラムの開発と提供。 |
兵站(Logistics) | 資源や物資の計画、実行、管理 例:兵糧の確保、武器や防具の調達、補給路の管理 |
リハビリ施設の設備の調達と管理、必要な医療機器や消耗品の在庫管理、患者のスケジュール管理システムの導入と維持。 |
作戦(Operations) | 戦略と戦術を実行する具体的な活動 例:実際の戦闘の指揮、部隊の配置、偵察や諜報活動 |
リハビリセッションの実施、スタッフの教育とトレーニング、患者の評価と治療プランの策定、デイリーオペレーションの監視と改善。 |
上記はビジネスで良く用いられる分類です。アニメのキングダムで有名な分類ですが、今回は自費リハビリ起業に応用して上記へ表にしました。
ここからは更に金田さんという理学療法士が「ストロークラブ」という自費リハビリ施設を設立するという仮想のイメージを作成して以下に展開して解説します。
戦略(Strategy)の具体例
はじめに
リハビリ施設「ストロークラブ」を立ち上げることにした金田さんは、高品質なリハビリサービスを提供し、顧客の満足度を高めるために長期的な戦略を考える必要がありました。金田さんの目標は、5年以内に地域で最も信頼される神経系疾患患者に特化した自費リハビリ施設になることです。
第1章: 市場調査と目標設定
金田さんはまず、地域の市場調査を行いました。彼は、競合施設の強みと弱み、地域住民のリハビリニーズ、顧客が求めるサービスについて詳しく調査しました。その結果、以下のような知見を得ました:
- 競合施設は基本的なリハビリサービスを提供しているが、神経系疾患に特化した専門的なトレーニングや最新のリハビリ技術の導入が不足している。
- 地域住民は、高齢者や脳卒中患者、パーキンソン病患者と多様で、それぞれ異なるリハビリニーズを持っている。
- 顧客は、個別対応のリハビリプランと、アフターケアの充実を求めている。
これらの知見をもとに、金田さんは次のような長期的な目標を設定しました:
- 高齢者、脳卒中患者、パーキンソン病患者に対応した専門的なリハビリプランを提供する。
- 最新の神経リハビリ技術と設備を導入する。
- 顧客満足度を高めるためのアフターケアプログラムを充実させる。
第2章: ブランディングとマーケティング戦略
目標を設定した金田さんは、次にブランディングとマーケティング戦略を策定しました。彼は、以下の戦略を採用しました:
ブランディング
- 専門性の強調:各神経リハビリ分野に特化した専門スタッフを揃え、専門性を強調した広告を展開。
- 最新技術の導入:最新の神経リハビリ機器を導入し、それを強調した広報活動を実施。
- 地域貢献:地域住民向けの無料リハビリセミナーを定期的に開催し、地域への貢献をアピール。
マーケティング
- ターゲットマーケティング:高齢者向け、脳卒中患者向け、パーキンソン病患者向けに特化した広告を展開。地元の医療機関やコミュニティと連携。
- デジタルマーケティング:SNSやウェブサイトを活用し、施設の特徴や成功事例を発信。SEO対策を施し、検索エンジンで上位に表示されるよう工夫。
- 顧客フィードバックの活用:初期の顧客からのフィードバックを積極的に収集し、それをもとにサービスを改善。顧客の声をSNSやウェブサイトで共有。
第3章: 実施と継続的改善
金田さんは計画を実行に移し、以下のような具体的なアクションを起こしました:
- 施設の設立とスタッフの雇用:神経リハビリに特化した専門性の高いスタッフを雇用し、最新のリハビリ機器を導入。スタッフには定期的なトレーニングを実施。
- 個別対応のリハビリプランの提供:各顧客に対して、詳細なカウンセリングを行い、個別のリハビリプランを作成。プランの進行状況を定期的に評価し、必要に応じて調整。
- アフターケアプログラムの充実:リハビリ終了後もフォローアップを行うアフターケアプログラムを提供。顧客が自宅でも続けられるエクササイズやセルフケアの指導を実施。
第4章: 成果と今後の展望
計画を実行し始めてから2年後、金田さんの施設は地域で評判を呼び、多くの顧客が訪れるようになりました。顧客満足度も非常に高く、口コミでの紹介が増加。これにより、収益も安定し、さらなる設備投資やスタッフの拡充が可能となりました。
金田さんは引き続き、顧客のニーズに応えるために市場調査を行い、サービスの改善を続けています。今後の目標は、地域全体での認知度向上と、さらに高度なリハビリ技術の導入です。
このようにして、金田さんの「ストロークラブ」は、地域で信頼される神経系疾患患者に特化したリハビリ施設として確固たる地位を築き上げました。
戦術(Tactics)の具体例
はじめに
リハビリ施設「ストロークラブ」の金田さんは、設定した戦略を実行するための具体的な行動や方法(戦術)を考えました。以下は、顧客のリピート率を向上させるための月次キャンペーンの実施や、SNSを活用したプロモーション活動、専門分野に特化したトレーニングプログラムの開発と提供の具体的な戦術について説明します。
顧客のリピート率を向上させるための戦術
月次キャンペーンの実施
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キャンペーン企画
- 毎月異なるテーマでキャンペーンを企画。例えば、1月は「新年の目標達成キャンペーン」、2月は「バレンタイン特別プラン」、3月は「春の健康フェア」など。
- キャンペーン内容には、特別割引、追加セッション無料、限定サービスの提供などを含める。
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プロモーション
- 施設内外でのポスターやフライヤーの配布。
- 既存の顧客に対してメールやSMSでキャンペーンの案内を送信。
- SNSでの告知とフォロワーへの特別オファー。
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実施とフォローアップ
- キャンペーン期間中に特別プランを利用した顧客に対して、利用後のフィードバックを収集。
- フィードバックをもとに次月のキャンペーン内容を調整し、改善を図る。
SNSを活用したプロモーション活動
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コンテンツ作成
- 専門的なリハビリ情報や成功事例をSNSで発信。例えば、Instagramではビフォーアフターの写真、YouTubeではリハビリエクササイズの動画、Twitterでは最新の研究成果を共有。
- 定期的にスタッフの紹介や施設の裏側を公開し、親近感を持たせる。
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エンゲージメントの向上
- フォロワーからのコメントやメッセージには迅速に対応し、双方向のコミュニケーションを促進。
- 定期的にSNS限定のQ&Aセッションやライブ配信を行い、フォロワーとの交流を深める。
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広告キャンペーンの実施
- SNS広告を利用して、ターゲット層に対する施設のプロモーションを強化。
- 地域に特化した広告を配信し、新規顧客の獲得を目指す。
専門分野に特化したトレーニングプログラムの開発と提供
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プログラムの開発
- 地域のニーズに応じて、特定の神経系疾患に特化したトレーニングプログラムを開発。例えば、脳卒中後のリハビリプログラムやパーキンソン病患者向けのバランストレーニングなど。
- 医学的なエビデンスに基づいたプログラム設計を行い、信頼性を高める。
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スタッフのトレーニング
- 新しいプログラムを導入する際には、全スタッフに対して詳細なトレーニングを実施。
- プログラムの目的、方法、評価基準を共有し、一貫性のあるサービス提供を確保。
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プログラムの提供
- 新しいプログラムの導入を顧客に告知し、トライアルセッションを提供。
- 定期的にプログラムの効果を評価し、必要に応じて改良を行う。
作戦(Operation)の具体例
はじめに
リハビリ施設「ストロークラブ」の金田さんは、戦略と戦術を実行するために、具体的な活動(作戦)を計画しました。以下は、リハビリセッションの実施、スタッフの教育とトレーニング、患者の評価と治療プランの策定、デイリーオペレーションの監視と改善の具体的な活動について説明します。
リハビリセッションの実施
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初回カウンセリングと評価
- 新規患者に対して、詳細なカウンセリングを行い、既往歴や現在の症状、リハビリの目標を確認します。
- 運動機能や痛みの評価を行い、ベースラインデータを収集します。
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個別リハビリプランの作成
- 患者ごとにカスタマイズされたリハビリプランを作成します。プランには、目標、具体的なトレーニング内容、進行状況の評価方法を含みます。
- 必要に応じて、医師や他の専門家と連携してプランを最適化します。
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定期的なセッションの実施
- リハビリプランに基づいて、週に数回のセッションを実施します。各セッションでは、運動療法、物理療法、手技療法などを組み合わせます。
- 患者の進捗状況を記録し、目標達成に向けたアドバイスを提供します。
スタッフの教育とトレーニング
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新規スタッフの教育
- 新規スタッフに対して、施設の運営方針、リハビリプランの作成方法、使用する機器の操作方法を指導します。
- 初期教育プログラムを設け、1週間程度のトレーニング期間を設定します。
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継続的なプロフェッショナルデベロップメント
- 定期的に勉強会やワークショップを開催し、最新のリハビリ技術や研究成果をスタッフに共有します。
- スタッフは外部のセミナーやカンファレンスに参加する機会を提供し、専門知識の向上を図ります。
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フィードバックと評価
- スタッフのパフォーマンスを定期的に評価し、フィードバックを行います。強みと改善点を明確にし、個別のトレーニング計画を策定します。
患者の評価と治療プランの策定
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継続的な評価
- 患者のリハビリ進行状況を定期的に評価します。評価には、運動機能テスト、痛みのスケール、日常生活動作の評価が含まれます。
- 評価結果をもとに、リハビリプランを必要に応じて調整します。
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治療プランの見直し
- 患者が目標を達成した場合、新たな目標を設定し、治療プランを更新します。
- 症状の変化や新たな問題が発生した場合、それに応じてプランを修正します。
デイリーオペレーションの監視と改善
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オペレーションのモニタリング
- 施設全体のデイリーオペレーションを監視し、スタッフの配置、患者のスケジュール、設備の使用状況を確認します。
- スムーズな運営を確保するために、必要な調整を行います。
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フィードバックの収集
- 患者やスタッフからのフィードバックを定期的に収集し、サービスの改善点を特定します。
- フィードバックを分析し、具体的な改善策を策定・実施します。
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プロセスの最適化
- 施設の運営プロセスを定期的に見直し、効率化やコスト削減の機会を探ります。
- 新しいテクノロジーやツールを導入し、業務の効率化を図ります。
実際の運営例
ケーススタディ:リハビリ施設「ストロークラブ」の1日の作戦活動
朝のミーティング
- 9:00 AM:スタッフ全員で朝のミーティングを行い、各患者の予定とスタッフの担当を確認。
初回カウンセリングとリハビリセッション
- 9:30 AM:初回カウンセリングの予約がある新規患者に対して、カウンセリングと初期評価を実施。
- 10:30 AM:個別リハビリプランを作成し、患者とともにリハビリセッションを開始。
ランチブレイクと内部ミーティング
- 12:00 PM:ランチブレイクの間に、スタッフ同士でフィードバックを交換し、改善点を共有。
午後のセッションと教育活動
- 1:00 PM:午後のセッションを開始。患者ごとの進行状況を記録し、必要に応じてプランを調整。
- 3:00 PM:定期的な勉強会を開催し、最新のリハビリ技術についてのプレゼンテーションを行う。
フィードバックの収集とデイリーレビュー
- 4:00 PM:患者からのフィードバックを収集し、サービスの改善点を検討。
- 5:00 PM:日々のオペレーションの監視結果をまとめ、翌日のスケジュールと計画を確認。
終了前のまとめ
- 6:00 PM:施設を閉める前に、全スタッフでデイリーレビューを行い、当日の課題と成功を振り返る。
このように、日々の運営と改善を行うことで、リハビリ施設の質を高め、顧客満足度を維持することができます。
兵站(Logistics)の具体例
はじめに
リハビリ施設「ストロークラブ」を運営する金田さんは、施設の効率的な運営を確保するために資源や物資の計画、実行、管理を行います。以下は、設備の調達と管理、医療機器や消耗品の在庫管理、患者のスケジュール管理システムの導入と維持の具体的な活動について説明します。
リハビリ施設の設備の調達と管理
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設備の選定と調達
- 市場調査:最新のリハビリ機器や設備をリサーチし、施設のニーズに合ったものを選定。
- ベンダー選定:複数のベンダーから見積もりを取得し、最適なコストパフォーマンスを提供するベンダーを選定。
- 契約と発注:選定したベンダーと契約を締結し、必要な設備を発注。
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設備の設置と初期設定
- 設置計画:リハビリ機器の設置スケジュールを作成し、設置場所の準備を整える。
- 技術サポート:専門の技術者を手配し、機器の設置と初期設定を実施。
- スタッフトレーニング:設置完了後、スタッフに対して機器の操作方法とメンテナンス方法のトレーニングを実施。
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定期メンテナンスと修理
- メンテナンススケジュール:各設備のメンテナンススケジュールを作成し、定期的に点検と清掃を実施。
- 故障対応:機器の故障時には迅速に修理業者を手配し、稼働状態を維持。
必要な医療機器や消耗品の在庫管理
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在庫リストの作成と管理
- 在庫リスト作成:必要な医療機器や消耗品の在庫リストを作成し、品目ごとに最適な在庫量を設定。
- 在庫管理システム導入:在庫管理システムを導入し、入出庫の記録をリアルタイムで管理。
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定期的な在庫チェック
- 棚卸し実施:毎週または毎月、在庫の実地棚卸しを実施し、システム上のデータと実在庫を照合。
- 消耗品の使用量分析:使用量を分析し、適切な補充タイミングを設定。
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発注と補充
- 在庫補充発注:在庫が最適レベルを下回った場合、即座に補充発注を行う。
- 定期発注スケジュール:定期的な発注スケジュールを設定し、予期せぬ不足を防止。
患者のスケジュール管理システムの導入と維持
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スケジュール管理システムの選定と導入
- システム選定:複数のスケジュール管理システムを比較し、操作性と機能性に優れたシステムを選定。
- 導入準備:システム導入のためのトレーニングをスタッフに実施し、スムーズな移行を図る。
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システムの運用と管理
- 予約管理:患者の予約情報をシステムに入力し、リアルタイムでのスケジュール管理を行う。
- 情報共有:各患者のリハビリプランや進捗状況をシステム上で管理し、スタッフ全員が情報を共有。
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定期的なシステムのアップデートとメンテナンス
- システムアップデート:システムベンダーと連携し、定期的なアップデートを実施し、新機能やセキュリティパッチを適用。
- 問題対応:システムに問題が発生した場合、迅速に対応し、運用を維持。
実際の兵站活動例
ケーススタディ:リハビリ施設「ストロークラブ」の1ヶ月の兵站活動
1週目:設備の調達と設置
- 設備選定と発注:市場調査の結果、最新のリハビリ機器を選定し、ベンダーから見積もりを取得。最適なベンダーを選定し、発注を行う。
- 設備設置:専門技術者を手配し、機器の設置と初期設定を完了。スタッフに対して操作トレーニングを実施。
2週目:在庫管理と補充
- 在庫リスト作成:必要な医療機器や消耗品の在庫リストを作成し、最適な在庫量を設定。
- 棚卸し実施:週次の棚卸しを実施し、在庫の実地確認。システム上のデータと実在庫を照合。
3週目:スケジュール管理システムの導入
- システム選定:複数のスケジュール管理システムを比較し、最適なシステムを選定。
- システム導入:スタッフに対してシステムの操作トレーニングを実施し、スムーズな移行を図る。
4週目:メンテナンスとフォローアップ
- 設備メンテナンス:定期的な点検と清掃を実施し、機器の稼働状態を維持。
- 在庫補充発注:在庫が最適レベルを下回った場合、即座に補充発注を行う。
- システム運用:患者の予約情報をシステムに入力し、リアルタイムでのスケジュール管理を継続。
このように、設備の調達と管理、在庫管理、スケジュール管理システムの導入と維持を適切に行うことで、リハビリ施設の効率的な運営を実現し、顧客満足度を高めることができます。
まとめ
リハビリ施設「ストロークラブ」を成功させるために、金田さんは戦略、戦術、作戦、兵站を具体的に計画し、実行しました。それぞれの要素がどのように施設の運営に貢献するかを以下にまとめます。
戦略(Strategy)
長期的な目標を達成するための全体的な計画を立てました。金田さんは、以下の目標を設定しました:
- 高齢者、脳卒中患者、パーキンソン病患者に対応した専門的なリハビリプランを提供する。
- 最新の神経リハビリ技術と設備を導入する。
- 顧客満足度を高めるためのアフターケアプログラムを充実させる。
戦術(Tactics)
戦略を実行するための具体的な行動や方法を計画しました。以下の戦術を採用しました:
- 月次キャンペーンの実施:特別割引や追加セッション無料などのキャンペーンを毎月実施し、顧客のリピート率を向上させました。
- SNSを活用したプロモーション活動:SNSでの情報発信やフォロワーとの交流を通じて、施設の認知度を高めました。
- 専門分野に特化したトレーニングプログラムの開発と提供:地域のニーズに応じた特定の神経系疾患に特化したプログラムを提供しました。
作戦(Operations)
戦略と戦術を実行するための具体的な活動を計画しました。以下の活動を実施しました:
- リハビリセッションの実施:患者ごとにカスタマイズされたリハビリプランを提供し、定期的な評価と調整を行いました。
- スタッフの教育とトレーニング:新規スタッフの教育と継続的なプロフェッショナルデベロップメントを行い、スタッフの専門知識を向上させました。
- 患者の評価と治療プランの策定:継続的な評価を通じて、患者のリハビリプランを適宜見直し、更新しました。
- デイリーオペレーションの監視と改善:日々の運営を監視し、フィードバックを収集してサービスの改善を行いました。
兵站(Logistics)
資源や物資の計画、実行、管理を行い、施設の効率的な運営を支えました。以下の活動を実施しました:
- 設備の調達と管理:最新のリハビリ機器を選定し、設置と定期メンテナンスを行いました。
- 医療機器や消耗品の在庫管理:在庫リストを作成し、定期的な在庫チェックと補充を行いました。
- 患者のスケジュール管理システムの導入と維持:スケジュール管理システムを導入し、リアルタイムでの予約管理と情報共有を実現しました。
Q:専門書を出版することはどれに当たりますか?
専門書籍を出してブランディングを高める取り組みは、主に「戦略(Strategy)」と「戦術(Tactics)」の両方に関連します。
戦略(Strategy)
専門書籍の出版は、長期的な目標を達成するための全体的な計画の一部として位置付けられます。具体的には、以下のような戦略的意図があります:
- 専門性の強調:専門書籍を出版することで、施設の専門性と信頼性を高める。
- 地域および全国的な認知度向上:書籍を通じて、施設の名前や活動を広く知らせる。
- 顧客の信頼獲得:専門的な知識を持つ施設としてのブランドイメージを強化する。
戦術(Tactics)
具体的な行動や方法として、専門書籍の出版は以下の戦術的取り組みの一部です:
- コンテンツ作成:施設の専門スタッフや外部の専門家と協力して、高品質な内容の専門書籍を執筆。
- 出版プロセスの管理:出版社との連携や自己出版の方法を選定し、編集や校正を行う。
- プロモーション活動:出版された書籍をSNSや施設のウェブサイト、ニュースレターなどで積極的に宣伝し、広く認知されるようにする。
実際の適用例
金田さんの「ストロークラブ」が専門書籍を出版する場合の具体的な戦術の流れは以下の通りです:
1. 専門書籍の企画と執筆
- テーマ設定:神経系疾患リハビリに特化したテーマを設定(脳卒中の動作分析など)し、目次を作成。
- 執筆チームの結成:施設内の専門スタッフや外部の専門家を招いて執筆チームを構成。
- 執筆とレビュー:執筆を進め、定期的にレビューとフィードバックを行う。
2. 出版プロセスの管理
- 出版社の選定:専門書籍の出版に適した出版社をリサーチし、契約を結ぶ(医学書院なぢ)。または、自己出版の方法を検討。
- 編集と校正:出版社と協力して編集作業を行い、最終的な校正を完了。
- 印刷と流通:書籍の印刷を手配し、書店やオンラインプラットフォームでの販売を開始。
3. プロモーション活動
- 発表イベントの開催:書籍の発売を記念して、地域での講演会やセミナーを開催。
- SNSでの告知:書籍の発売情報をSNSやウェブサイトで広く告知し、興味を引くコンテンツを発信。
- メディアとの連携:地元メディアや専門誌に書籍の紹介記事を掲載してもらう。
このように、専門書籍の出版は、戦略的なブランディングの一環として施設の専門性と信頼性を高める重要な取り組みとなります。同時に、具体的な戦術としても機能し、施設の認知度向上や顧客の信頼獲得に寄与します。
結論
金田さんの計画と実行により、「ストロークラブ」は地域で最も信頼される神経系疾患患者に特化したリハビリ施設として確固たる地位を築きました。高品質なリハビリサービスを提供し、顧客満足度を高めるための戦略、戦術、作戦、兵站の各要素がうまく機能し、持続可能な成長を実現しました。
療法士教育は STROKE LABへ
当施設は脳神経疾患や整形外科疾患に対するスペシャリストが皆様のお悩みを解決します。詳しくはHPメニューをご参照ください。
STROKE LABではお悩みに対してリハビリのサポートをさせていただきます。詳しくはHPメニューをご参照ください。
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)