vol.349:ハイヒールはバランスにどう影響するのか? 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
ハイヒールと平らな靴で1時間歩行を実施した後のCOPと足圧の変化
The Changes of COP and Foot Pressure after One Hour’s Walking Wearing High-heeled and Flat Shoes
?PubMed Dong Yeol Ko J Phys Ther Sci. 2013 Oct; 25(10): 1309–1312.
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・ハイヒール靴を履いた後のバランス変化に興味を持ったため
内 容
背景・目的
・本研究は異なる靴を履き1時間歩行実施した後に足圧分布とCOPの変位に変化があるか検証する
方法
・15名の健常女性
・1時間歩行の前後にCOP変位と足圧分布を計測した。
・靴は①平らな靴(0.5cm)、②中程度の踵高(4cm)、③高い踵高(9cm)
結果
表:実験結果 Dong Yeol Ko (2013)より引用
・1時間歩行後に、①、③でCOP変位は有意な増加が得られた。
・また、①、③は足圧分布にも有意な変化が見られ、平らな靴では後方に、ハイヒール靴では前方に足圧が増加していた。
私見・明日への臨床アイデア
・4センチの踵高はCOPの変位に変化がなく、負担が少ないととれる。
・平らな靴、ハイヒール靴によってそれぞれ重心位置が後方、前方の変化がみられた。重心前方に移動させたい場合は踵部の高さを上げると効果的なようである。
職種 理学療法士
塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)