vol.344:ランジ動作と足底ウェッジ 脳卒中/脳梗塞のリハビリ論文サマリー
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カテゴリー
バイオメカニクス
タイトル
ランジ動作中の内側広筋斜走線維と外側広筋に対する様々な足底ウェッジの効果
Effects of Various Foot Wedge Boards on Vastus Medialis Oblique and Vastus Lateralis Muscles during Lunge Exercise
?JStage Min-hee Kim, Won-gyu Yoo Volume 25 (2013) Issue 3 Pages 233-234
なぜこの論文を読もうと思ったのか?
・ウェッジによってランジ動作中の筋活動がどう変わるか知りたかったため
内 容
背景・目的
・異なる足底ウェッジによって内側広筋斜走線維(VMO)、外側広筋(VL)、内側広筋・外側広筋比にどういった違いが出るか調べることを本論文の目的とする。
方法
・20名の健常男性
・筋電計をVL、VMOに貼付した。
・以下5条件でランジ動作を行った。
・①足底板なし、②足部前方にウェッジ、③足部内側にウェッジ、④外側にウェッジ、⑤後方にウェッジ
図:ウェッジ位置 Min-hee Kim, Won-gyu Yoo (2013) より引用
結果
・VLの活動は②、①、③、④、⑤の順に大きい値を示した。
・VMOの活動は②、①、④、③、⑤の順に大きい値を示した。
・VMO/VLは③、⑤が①、④、②より有意に大きい値を示した。
私見・明日への臨床アイデア
・VMO、VLともに後方ウェッジで活動が大きくなった。前方への制御として活動が大きくなったのかもしれない。ランジでの筋トレ時に鍛えたい筋を分ける際に有効かと思われる。
職種 理学療法士
塾講師陣が個別に合わせたリハビリでサポートします
1981 :長崎市生まれ 2003 :国家資格取得後(作業療法士)、高知県の近森リハビリテーション病院 入職 2005 :順天堂大学医学部附属順天堂医院 入職 2012~2014:イギリス(マンチェスター2回,ウェールズ1回)にてボバース上級講習会修了 2015 :約10年間勤務した順天堂医院を退職 2015 :都内文京区に自費リハビリ施設 ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」設立 脳卒中/脳梗塞、パーキンソン病などの神経疾患の方々のリハビリをサポート 2017: YouTube 「STROKE LAB公式チャンネル」「脳リハ.com」開設 現在計 9万人超え 2022~:株式会社STROKE LAB代表取締役に就任 【著書,翻訳書】 近代ボバース概念:ガイアブックス (2011) エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション:ガイアブックス (2014) エビデンスに基づく高齢者の作業療法:ガイアブックス (2014) 新 近代ボバース概念:ガイアブックス (2017) 脳卒中の動作分析:医学書院 (2018) 脳卒中の機能回復:医学書院 (2023) 脳の機能解剖とリハビリテーション:医学書院 (2024)